12月 年末年始商戦は必ず勝ちたい・・・

今日から師走です。「師走」の由来が気になりますが、知られているのは「師とは僧侶のことで、年末になると読経などの仏事が多く、僧侶が忙しく走り回る」というもの。 『日本国語大辞典』では、一年の終わりの月なので「としはつる月」が変化したとの説が載っていました。昨年は、コロナ禍で師も走り回るどころか、外出すら控えざるを得ない状況でした。

▼幸いなことに今年は、日本は、新型コロナウィルス新規感染者数は押さえられています。カミュの小説『ペスト』での終焉のごとく、理由もはっきりと分からないまま激減して来ました。勿論、年末から年始の時期に、第6波が起こらない保証はどこにもありません。新たな変異株「オミクロン株」が再び猛威を振るうかもしれないからです。

▼各企業の年末商戦開始は、実質10月からでしょうから、12月に入った今日からは、進捗管理と手直し、修正のサイクルに入っていると思います。特に年末・年始商戦の戦略は、計画は早く立案し、仕掛けは他社に先んじて展開し、本当の際(きわ)の勝負で儲けることが大事です。業界に入って最初の年末商戦時に、「商品に餅を食わすな」と言われたことを思い出します。際物商品を越年させる(売り残す)と儲けが無くなるという意味で、勝負は「際」と言うことでした。先日、10月のSM(スーパーマーケット)業界の業績が発表されておりましたが、総じて良い成績が上げられており、11月の実績、12月予想と期待が持てそうです。

▼そして、今年の年末年始商戦は、新型コロナウィルスによるパンデミック以降の小売業の戦いを占う意味で、重要な意味を持ちます。既に「リベンジ消費」で、SMにも少し影響が出始めています。しかし、少子高齢化など従来のトレンドに戻った時、つまり2019年に近い状態に戻った時には、再び「厳しい体力勝負」の戦いが始まるはずです。その意味で、今年の年末・年始商戦は、圧勝したいのです。地域の中で一番で終わりたいものです。

まさに正念場と考えて、持っている力を発揮して欲しいと願っております。

(2021・12・01)