コンビニエンスストアの市場規模(2021年度)は・・・

日本フランチャイズ協会(JFA)によると、協会の正会員企業7社を対象とした2021年度(21年1月~12月)のコンビニエンスストア(CVS)の市場規模(全店ベース)は対前年度比1.1%増の10兆7816億円となった。既存店ベースでも10兆3397億円で、前年比0.6%増だった。20年度はコロナ禍で外出自粛、リモートワークが日常化し、スーパーマーケットやドラッグストアに流れ、売上高は、全店4.5%減・既存店4.7%減と前年を下回っていた。それに対し、21年の店舗数純増は26店舗(12月末55,950店舗)にとどまりながらも、全店・既存店ともに売上高が前年を上回る結果となっている。

▼背景には、ワンストップショッピングや日常使い、巣ごもり需要等の、コロナ禍で顕著になった購買行動の変化に応えた商品を強化したことによるらしい。生鮮食品、デザート、冷凍食品、酒類等を中心とした強化策などが功を奏した格好だ。

しかし、来店客数に関しては、前年に引き続き、感染拡大による外出自粛や業態間競争などで全店・既存店ともに影響を及ぼした。全店ベースの来店客数は155億7720万人(前年比2.0%減)となり、前年比マイナスで推移。既存店ベースでも、148億7939万人(前年比2.5%減)となり、前年比マイナスで推移した。従って、平均客単価は全店ベースで692.1円(3.2%増)、既存店ベースで694.9円(3.2%増)で推移している。

▼品揃えの強化だが、セブン-イレブン・ジャパンでは、周辺住民の数に応じて「都市型」「住宅型」「郊外型」に変更し、立地に合った商品構成にする「立地別品揃え」にも取り組み始めている。ファミリーマートは、40周年企画「40のいいこと!?」が話題を集め、10月から「ファミマル」への切り替えを開始した。ファミマルは好調に推移しているという。ローソンは大変革実行委員会の施策で「店舗理想形改装」を4000店舗以上で実施している。第3四半期決算時点での日販だが、セブンイレブンが64.7万円、ファミリーマート50.9万円、ローソン49.7万円となっていた。ところが新店では、セブン-イレブンだけが前期比3.1万円の減少で53万円となっており、全店との差が10万円以上に広がった。▼コンビニエンスストアが業態として定着して50年近く経つ。コロナ禍により、利便性だけで顧客を維持していくことの難しさを教えられることになった。今後、コンビニはどのような機能をまとうことになるのだろうか。間もなく、22年2月期決算が発表になる。大手3社の取り組みはどのような結果となって現れてくるのだろうか。楽しみでもある。

(2022・04・06)