「良品計画」食品強化へのアプローチ・・・

「良品計画」は食品強化の姿勢を強くし、一部の店舗では生鮮食品を取り扱うなどスーパーマーケット(SM)に近づいてきている。次にチャレンジしているのが「惣菜」になる。「良品計画」は、すでに地域密着度の高いSMに隣接するかたちで600坪クラスの出店を進めている。人口60万人規模ごとに、2000坪クラスの大型店も開発している。残る都心部の住宅地である小商圏フォーマットを模索している状況と聞く。

▼話題になったのは、豊島区の本社1階にオープンした「MUJIcom東池袋」になる。今年の1月のことだが、地域密着型の小型店で初の中食サービス「MUJI Kitchen」を展開する店になる。コロナ渦の影響もあり、外出を積極的に出来ずにやっと訪問することが出来た。開店から半年も経っていた。「無印良品」では、これまで一部の店舗では協業先に運営委託する惣菜売場や仕入れ弁当を販売するなどしていたが、自社で店内製造するのはこの店が初めてになるという。コロナ禍で惣菜マーケットが広がっていること、より生活圏に近づいた場所で日常的な利用につなげるために自社惣菜への挑戦になるものと推測される。都心部における地域密着型店舗の実験店である。

▼無印良品では、外食業態の「Café&MealMUJI」を持ち、全国に約30店舗程展開しているが、そのコンセプト“素の食”をテーマに、野菜を中心に季節の素材やこだわりの食材を使用して、「安心安全な食(合成着色料・保存料は使わない、化学調味料も極力使用しない)」「地域や生産者とのつながり」「世界の文化を学び伝える」「地球にやさしく」を踏襲している。また、無印良品のカレーや「ごはんにかける」シリーズなどのレトルト食品をスタッフが温め、テイクアウトですぐ食べられるようにご飯とともにパックに盛りつけて提供するサービス「50種のごちそうレトルトバー」もあり、興味深い。見ている限りでの売上構成になるが、弁当5割、総菜4割、残りがレトルトバーおよびその他と思える。

▼現状では、オペレーションの確立など収益面での課題も多いと思われる。ビジネスモデルとしての確立には課題も多いのだろうが、「無印良品」の食品全体の売上増の“起爆剤”として中食サービスを位置づけたいのであろう。これからも試行錯誤を繰り返し、認知度を高めながらブラッシュアップを繰り返し、小型店100店舗の出店目標を実現するものと思える。