ライフコーポレーションが発表した23年3~8月期連結決算は、営業収益は4001億円(前年同期比6%増)、営業利益は124億円(同39%増)、純利益が85億円(同33%増)と好調だ。値上げによる単価の上昇で売上高が伸びたことに加え、特売比率の低下や一部納品形態の見直しなどで荒利率が0.4ポイント改善、人件費などのコスト増(5%程度増)を補ったとある。台風の影響で近畿圏の店舗を8月に臨時休業した影響もあって客数は0.2%減、ただ客単価が2.9%増加、結果既存店売上高も2.6%増で着地した。
▼アークスの23年3〜8月期連結決算も、売上高2922億円(前年同期比4%増)、営業利益79億円(同7%増)、純利益57億円(同5%増)だった。グループ全体の既存店来店客数が1%伸び、客単価が2%増え増収増益につながった。収益性の高いPB商品を増やしたことで、電気料金の高騰での販管費増を補った。ネットスーパー「アークスオンラインショップ」では、対象エリアの拡大で売り上げが3.8倍に伸びたとある。
▼「スーパーマーケット統計調査」が、10月20日に発表された。これは、オール日本スーパーマーケット協会、一社)日本スーパーマーケット協会と一社)スーパーマーケット協会の3協会共同で2010年4月実績(2010年5月公表)から公表しているものだ。パネル270社の9月(速報値)の総売上高1016,410百万円で前年同月比5.3%増、既存店4.3%増、生鮮部門合計3.9%増、惣菜6.5%増、日配7.9%増、一般食品2.8%増、非食品0.6%増、その他は1.3%減だが変わらず好調に推移している。既存店昨年比は7カ月連続で前年をクリアしている。
▼同時に発表される「スーパーマーケット景気動向調査」によると、中核店舗における景気判断DIの現状判断も50.2 と前月に比べ小幅に悪化したものの、3か月連続で50を上回った。見通し判断は前月から+0.7の46.2で、ほぼ前月水準となった。生鮮品仕入原価と食品仕入原価が過去最高水準で推移、販売価格が高止まりしている状況が続くが、客単価が下落している。来客数はほぼ前月並みの水準を維持している。カテゴリー動向なども含め、食品スーパー業界の全体動向を俯瞰するに最適の調査なので是非活用することをお薦めしたい。
2023/10/26