11月15日(水)、16日(木)の二日間、11月度講義を実施いたしました。
1コマ目・2コマ目は(株)日本経済新聞社の白鳥和生氏による
「小売事業モデルの革新論」をテーマとした講義です。

前半に日本の小売業の変遷、スーパーマーケットの歴史についてお話いただきました。
「小売の輪仮説」のように革新的企業の登場によって小売業の世代交代が起こり、
新たな価値を提供する企業や業態が勝ち残るという話がありました。
後半には小売業界を取巻く環境についてお話しいただきました。
昨今の課題となっている物流2024年問題や人口減少、DX対策、
カーボニュートラル目標等のテーマについて解説頂きました。
日本における百貨店の低迷の原因についての話もあり、大変考えさせられる講義でした。
3コマ目にはサプライズで矢作敏行先生がオンラインで登場。

同氏の著書である「コマースの興亡史-商業倫理・流通革命・デジタル破壊」をテーマに、活発なディスカッションが行われました。
この講義では「フォーマット」という言葉を「重点営業戦略」として捉え、
これまでの「業態」の枠に捉われない広い視野を持つことの重要性を教えていただきました。
4コマ目・5コマ目は早稲田大学経営管理研究科教授の西山茂氏による
「ファイナンス/アカウンティング」の講義です。

財務会計と管理会計の違い、様々な財務指標(WACC、ROIC、IRR、NPV)についての
説明がありました。
財務諸表の企業当てクイズでは、業種毎に着目するポイントがあることを説明頂きました。
仮説企業の「新規おもちゃ事業」の計画を上記財務指標を基に審査する課題もあり、
活発なディスカッションが行われました。
6コマ目は(株)JMR生活総合研究所の松田久一氏による「市場変化と消費環境の現状」についての講義です。

日本の消費者の変化を人口、収入、価値観に基づき説明頂きました。
食品小売業の低収益性の課題についても触れ、大変考えさせられる講義でした。
10月の開講より落ち着いた雰囲気での講義。
ディスカッションの時間も多く、受講生同士の交流も始まりました。
来月もよろしくお願いいたします。