大晦日である。天気の崩れが心配だが良い成績で2023年を締めくくることが出来ると思う。何年も前の話になるが、そう、手前が流通小売業にお世話になった当時の話である。大晦日は、その店舗の持つ最大商圏からのお客さまが来店してくれるので、ある法則がある。「大晦日の売上の100倍が年商」になると考えられるというものであった。つまり、この日に5000万円の売上がある店は、年商で50億円出来るというものであった。
▼そして、もうひとつ「商品に餅を食わすな」と先輩社員から言われた。年末在庫は、少なければ少ないほど利益に繋がるというものであった。特にキワ商品はそうであろう。なるべく値下げなく売り切って正月を迎えたいものである。正月商戦も新しいステージを迎えようとしている。人手不足のなか、労働環境を改善して人材の確保や定着につなげる動きであろう。小売業・外食業で年始の休業日を増やす動きが広がっている。
▼食品スーパーでも同様の動きが見える。ヤオコーは21年から正月三が日を休業としており、24年も継続する。ライフコーポレーションは22年から正月三が日を休業とした。東急ストアも24年、複合施設内などの一部店舗を除いて1~3日まで休む。従業員の負担軽減などのためとある。百貨店の松屋銀座も24年ぶりに1月2日を休み、初売りは3日にする。丸井が運営するショッピングモールのマルイやモディも一部店舗を除き三が日を休む。
▼外食のロイヤルホールディングスの天丼チェーン「てんや」は全体の3分の2にあたる約100店で1~2日に休業する。丸亀製麺も1~2日を原則休業としている。勿論、営業日や営業店を増やす企業もある。いなげやは、21~23年は1~3日が原則休業だったが、24年は2日からの営業に戻す。サイゼリヤは1日の営業店舗を増やし、全体の半数の約530店が営業するとある。いろいろあって良い。いろいろあることが良いと思う。
この1年、本当にお疲れさまでした。どうぞ良いお年をお迎えください。
2023/12/31