1月17日(水)、18日(木)の二日間、1月度講義を実施いたしました。
1コマ目は、パナソニックコネクト㈱ 大島誠氏による
「米国小売業界 DX戦略の現状報告」をテーマとした講義です。
米国では継続的な物価高もあり消費者の2極化が進んでいること、
万引きやレジ不正による商品ロスが増加しているためRFIDの普及
が広まっていることを解説して頂きました。
2コマ目は、㈱ロコガイドリテール総合研究所 竹下浩一郎氏による
「スーパーマーケット業界の課題と展望」をテーマとした講義です。
日本のスーパーマーケット業界の現状を説明頂き、惣菜や冷食の売上
が伸びていること、ネットチャネルの広がりについて解説して頂きました。
また、IT企業と小売業のDXにおける『協働』が広がってきているという説
明がありました。
3コマ目は、㈱ケノス 小林清泰氏による「店舗づくり ブランディング
視点・エコ視点によるチェーン店舗デザインとは」をテーマとした講義です。
店舗が企業の顔であること、グランドデザインがブランドイメージを創ると
いうことを解説頂きました。
また、各スーパーマーケットのレイアウト・デザイン等について写真を交え
解説頂き、タグラインを利用することで企業理念をお客様に理解して頂けること、
メディアユニバーサルデザインの重要性についてもお話し頂きました。
2日目の初めに、コーネル大学のフッカー教授とのオンライン講義で米国小売業の
現状について説明頂きました。
米国の急激なインフレについて説明があり、国民の6割がインフレに対し
不満を感じているとの話もありました。
その他、貴重な情報をたくさんうかがうことができ、
また、オンラインでつなぎ、実際に先生方とディスカッションをするということは
コーネル大学RMPJジャパン史上、初めてのことでした。
大変有意義な時間となりました。
4コマ目は、㈱ダイヤモンド・リテイルメディア 大宮弓絵氏による
「コンビニエンスストア業界の課題と展望」をテーマとした講義です。
コンビニ業界の特性、コロナ禍での売上動向、各コンビニの現状の取組みや
今後の展望について説明頂きました。
各コンビニのリテールメディア戦略の違いについて解説があり、
とても興味深い内容でした。
5コマ目は、一般社団法人日本チェーンドラッグストア協会 田中浩幸氏による
「ドラッグストア業界の課題と展望」をテーマとした講義です。
ドラッグストア業界の伸び続ける売上と店舗数の背景や、コロナ禍~アフターコロナに
おける生活者(消費者)の意識の変化、人口減少社会でのドラッグストアの役割や課題
などについて説明がありました。
また、「健康生活拠点」計画の説明もあり、大変興味深い講義でした。
6コマ目は、アクシアルリテイリング㈱ 石原照門氏による
「小売業のSDGs経営 現状と課題」をテーマとした講義です。
はじめに、アクシアルリテイリングのグループ全体の会社概要について
説明がありました。人材育成のためにTQM活動を行っていること、
身だしなみの基準を大幅に変更したこと、従業員のコミュニケーションで
「アサーション」という手法を取り入れているなど、他のスーパーマーケット
とは異なる取組みを行っており興味深い内容でした。
また、環境・CSR・SDGsの取組みも積極的で、見習うべき箇所が多く
感じられました。
1月も盛りだくさんの内容でした。
お忙しい中、ご講義をいただき誠にありがとうございました。
次回は流通科学大学での講義です。
その前に、トレードショーで皆さんにお会いできること
楽しみにしております。