今年の夏(6〜8月)の天候の見通しは・・・

今年の夏(6〜8月)の天候の見通しを気象庁が示した。2月20日、気象庁の担当者は、「4月ごろから暑くなる可能性があり、十分な熱中症対策をしてほしい」と呼びかけた。これは、地球温暖化に加え、南米ペルー沖の海面水温が上がるエルニーニョ現象の影響により、全国的に気温が高くなり、猛暑日が増えると予想している。3〜5月の予報では、沖縄・奄美で平均気温が高く、東・西日本で平年並みか高い。北日本は平年並み。降水量は沖縄・奄美で平年並みか多く、それ以外はほぼ平年並みという。

▼昨年の夏の平均気温は、1898年の統計開始以降で最高を更新、平均気温を1.76度上回っている。今年も、偏西風の蛇行などの要因が重なれば、更なる記録も否定できないという。現に、EUの気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス」は、今年1月の世界平均気温は13.14度で、同月としては1940年からの観測史上最高だったと発表している。産業革命前と同程度とされる1850〜1900年の1月の平均気温より1.66度高かった。

▼温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」では、年度ごとの変動を除いた世界の平均気温の上昇幅を産業革命前に比べ1.5度に収めることが目標だが、達成は難しくなってきている。「コペルニクス気候変動サービス」は、昨年はアジアや北米、欧州、アフリカが熱波に見舞われ、カナダやギリシャで山火事が相次いだ。年間の世界平均気温が14.98度と過去最高を記録したとの発表もしている。「温暖化ガス排出量の削減が気温上昇を食い止める唯一の方法だ」とも訴えた。

▼日経新聞に『1億人の未来図』という連載記事がある。人口は2056年に1億人を割るので、暮らしのあらゆる分野に訪れる変化の未来図と処方箋を探るという企画だ。ここで、「このまま温暖化が進めば、東京都では3月上旬にも花が開く。多くの人が少し早い花見を楽しむだろう。だがその後には、灼熱の夏が訪れる。8月には猛暑日が20日を超える東京に、暮らせますか」と警告している。異常気象を完璧に防ぐことは難しいので、住環境や仕事の環境など対応できる形を探すことが急務になりそうだ。私たちの仕事も激変しよう。

2024/02/28