小売各社の12月の実績は11月からの勢いが続いた。気温低下で冬物が動き、クリスマス~年末商戦も良好であった。クリスマスは、百貨店やSCなどの大型店、専門店のバラつきがあったが総じて良好。特に前週末が良かった。年末は食品のご馳走商品、季節商品が好調も、節約志向は変わっていない。お歳暮ギフトは不調。百貨店などの高額消費は好調。化粧品も業態間で差があるが順調。インバウンド需要は、月後半の伸びが高かった。全体としては、節約志向は根強くあり、客単価が低い業態は追い風を受けた構図のようだ。
▼百貨店はインバウンド需要、国内客向けも堅調であった。特にインバウンド需要は年末年始休暇に伴い客数が伸長、円安も寄与した。国内客向けは衣料品、服飾雑貨を中心に冬物が好調。どちらも高額品、化粧品が好調であった。スーパーはGMS、SMとも良好。特に年末はご馳走商品が好調。季節商材が良好、加工食品の値上げも進展した。米や野菜の価格高騰は売上増に寄与するも荒利益率については低下要因か。年末年始の9連休は、地方の企業でプラス、都市部の企業ではマイナス要因となった。
▼CVSは、既存店の改善傾向が続いている。はセブン-イレブンが小幅ながら、3カ月連続のプラス。クリスマスは平日でありプラスに働いた。クリスマス前の週末も良好。年末年始は、都市圏で客数がやや減少した。DrS各社の11月から既存店は改善し、ウエルシアHD6.1%、マツキヨココカラ&カンパニー6.1%などと1桁後半の企業が増えた。外食の既存店は、曜日配列の影響により、前月と比較してプラス幅がやや縮小した。
▼数値の羅列になるが、SM業界、8月の主な企業各社の業績は次の通りである。
◎アークス:既存店2.7%(客数0.7%・客単価2.0%)、全店2.6% ◎アクシアルリテイリング:既存店5.4%(客数4.2%・客単価1.2%)、全店4.9% ◎いなげや:既存店5.5%(客数4.2%・客単価1.2%)、全店3.7% ◎オークワ:既存店1.6%(客数0.1%・客単価1.53%)、全店2.5% ◎エイチ・ツー・オー リテイリング:・イズミヤ 阪急オアシス:既存店2.5%、全店1.6% ・関西スーパー:既存店4.2%、全店3.3% ◎ダイイチ:既存店1.5%、全店8.6% ◎バローHD:既存店4.3%(客数0.6%・客単価3.7%)、全店7.6% ◎ハローズ:既存店6.7%(客数3.8%・客単価2.8%)、全店8.16% ◎フジ:既存店2.7%、全店1.8% ◎ベルク:既存店5.6%(客数1.6%・客単価3.9%)、全店10.7% ◎マックスバリュ東海:既存店2.8%(客数1.8%・客単価1.0%)、全店3.8% ◎ヤオコー:既存店6.9%(客数3.5%・客単価3.2%)、全店12.6% ◎ヤマザワ:既存店▲0.3%(客数2.8%・客単価▲2.2%)、全店▲0.8% ◎ユニバース:既存店4.2%、全店 4.4% ◎U.S.M.H:既存店3.6%、全店3.5% ・マルエツ:既存店3.6%(客数1.7%・客単価1.8%)、全店3.5% ・カスミ:既存店2.5%、全店3.8% ・マックスバリュ関東:既存店1.7%、全店0.2% ◎ヨークベニマル:既存店3.3%(客数1.2%・客単価2.0%)、全店3.1% ◎ライフコーポレーション:既存店3.8%(客数 2.4%・客単価1.4%)、全店5.9% ◎リテールパートナーズ:既存店3.3%(客数0.9%・客単価2.4%)、全店4.0%
2025/01/25