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コーネル大学RMPジャパン事務局からのお知らせ

Program Director’s Eye

「Aldi」が225店の開店計画を発表・・・

米国の調査会社の発表によると、24年の米国内の店舗閉鎖数は7,325店にも上ったとあり、パンデミック以降で最高レベルに達したことを明らかにした。コロナ禍で1万店近くが閉鎖となった20年以来の高い水準だ。1986年創業でパーティグッズ専門店のParty Cityの全店閉鎖やMacy’sなどの大手チェーンの閉鎖によるものだ。この調査会社、今年も最大で1万5,000店舗の閉鎖を予測している。

▼反対に、「Aldi」が225店の開店計画を発表した。1976年に米国に進出して以来、1年間でオープンする店舗数としては最多となる。昨年も120店舗を新規開店したことで、米国内で3番目に大きなスーパーとなっている。28年末までに800店を新規出店すると昨年3月に発表したが、今後も5年間で約90億ドルを投資することになる。今まで店舗を持たないネバダ州にも進出の予定であり、ラスベガス等に3店舗の展開を計画している。

▼米国の物価だが、1月の消費者物価指数が3.0%の上昇と労働省から12日に発表があった。4ヶ月連続でインフレが加速していることが示されたのだ。物価高になると少しでも節約したいと食品購入にも傾向が顕著にでる。ローコスト・オペレーションでプライスリーダーとなるAldiに安いものを求めて低所得者層から富裕層まで買い物に来る。インフレや金利高の影響もあり、新規の多くが中・高額所得者層との分析もある。

▼Aldiのローコストへの取組は徹底している。店内のインテリアもノーフリルだ。営業時間も午前9時~午後9時までと一般的なスーパーに比べて短い。BGMを流していない。商品陳列も段ボール箱を開けて積むだけのopen carton displayを採用、対面のデリ・精肉コーナーもない。品揃えアイテム数も2,000アイテム以内と絞り込み、しかも約90%がPB商品だ。座ったままで作業するキャッシャーも生産性アップという裏付けがあってだ。ただ、営業時間やサービス、アイテム数の絞り込みなど実施しても、退屈な店にならないよう、家庭用品やライフスタイル商品を扱うユニークな掘り出し物コーナー「Aldi Finds」コーナーを設けている。ここで、”売り切れ御免”の宝探し効果を狙っている。

2025/02/17