5月講座は、5月16日(水)と17日(木)の2日間、法政大学市ヶ谷キャンパスの教室をお借りして実施しました。
今月は、「小売事業モデル」「サプライチェーン・マネジメント」「日本の農業のこれから」について学びました。
まずは、大塚明プログラムディレクターによるオリエンテーションです。先月の振返りと5月講座のポイントについて説明がありました。
【大塚 明 プログラムディレクター】
1日目の1時限目と1時限目は「小売事業モデル」について、法政大学名誉教授の矢作敏行先生にご講演いただきました。
【矢作 敏行 先生】
まずは1時限目。「売れる仕組みづくり」と題して、小売事業モデルの考え方について、様々な実践事例をご紹介いただきながら、わかりやすくご解説いただきました。
続く2時限目は、イケアとユニクロの比較を通じて、小売事業モデルに関する理解を深めました。受講生は事例を熟読して講義に臨みました。講義では、SWOT分析のフレームワークに基づきながら、両社について分析しました。その上で、スーパーマーケットのビジネスモデルの特徴と課題について、矢作先生と受講生によるディスカションが行われました。
【ディスカッションの様子】
1日目の3時限目は、「サプライチェーン・マネジメント」です。株式会社メディセオ特別顧問の山岸十郎先生にご登壇いただき、他産業と比較して生産性が低いと言われる日本の流通の現状と課題について、ご講演いただきました。実際にSCMを取り組んでいくための肝所についても、先端的な実践事例をご紹介いただきながら、丁寧にご解説いただきました。
【山岸 十郎 先生】
2日目の1時限目と2時限目は、1日目に引き続き、矢作先生にご登壇いただきました。
1限目は「NB and/or PB」をテーマに、PB開発戦略の動向についてご解説いただきました。日本におけるPB戦略の重要性や課題、今後の展望について、こちらもディスカッションを通じて理解を深めました。
【講義風景】
2時限目は、「eビジネスモデル論」です。冒頭、情報中心の社会へと変わっている現在における新しい小売のあり方や、流通全体のビジネスモデルの変化についてご紹介いただきました。その上で、アマゾンの事例を題材としながら、ディスカッションを行いました。受講生からも多様な意見が出ており、非常に濃密な時間となりました。
【ディスカッションの様子】
2日目の3限目は、福島大学教授の生源寺眞一先生にご登壇いただきました。生源寺先生は現在、福島大学の農学系教育研究組織設置準備室室長を務められています。
「日本の農業のこれから」と題して、日本の食料・農業の特徴と農業政策のエッセンスについてご講演いただきました。「フードチェーンを支える農業と食品産業」、「変わる農業の担い手像」、「農業における技術進歩の新潮流」など、今後の日本農業について、様々なデータをもとにご解説いただきました。
【生源寺眞一先生】
以上で、5月講座も終了です。
第9期も、残すはあと2回の講座と海外研修。
修了論文の提出に向けても、いよいよラストスパートです。
来月の講座は、会場を立川に移しての開催となります。
(記: 瀬良)