SM業界に身を置くものとして、全米SM業界2位のAlbertsonsの情報も気になります。全米34州で約2200店舗のSMを展開しており、Albertsons、Safeway、Jewel-Oscoなどを傘下に持つ企業です。全米小売業協会(NRF)発表の「Top 100 Retailers 2021」で、チェーンストア・ランキング10位、697億ドル(対前年比11.7%増)の売上高です。
▼今年3月、Googleと複数年契約をしました。GoogleのITやAI技術をお客さまの買物体験向上に活用するというものです。たとえば、「グーグルマップ」上の自社店舗情報に、ネットスーパーに関する手数料や最低注文金額、ピックアップ・宅配時間枠などの情報を掲載して新規顧客開拓につなげたり、位置情報を活用して、商品ピックアップの到着予定時間を割り出したりするなどといったことの展開です。さらに、グーグルのAIを活用し、ショッピングリスト上の商品から利用者の嗜好を分析し、よりパーソナルな商品提案につなげることも予定しております。
▼ネットスーパーの売上高は急拡大が続いており、20年度は対前年同期比200%を超える伸び率でした。また、今年度中には、売上構成比も10%を占めるとみられています。ヴィヴェック・サンカランCEOは、オンラインのイベントで「パンデミックの影響でネットスーパー事業が当初の予測よりもさらに大きく成長した。(中長期的に)ネットスーパーの売上高は全売上の20%を占めるようになるだろう」との見方を示しています。
そして、ネットスーパー成長のカギは、カーブサイド・ピックアップ「Drive Up & Go」にあると見ています。米国の商圏は広く、宅配に時間が掛かるため、カーブサイド・ピックアップの利用が増える傾向にあります。今後1800カ所まで拡大する計画です。
▼契約したグーグルも、購買データが蓄積できるというメリットは大きく、ネットからリアルまでの食品市場を侵攻するアマゾンに対抗するうえでも、パートナーシップ締結を重視しているようです。
(2021・11・18)
