流通総額でWalmartを追い抜くAmazon! 新しい動きは・・・

昨日、2月22日は「猫の日」。ニャンニャンニャンという語呂合わせで、日本の猫の日実行委員会 が1987年に制定したもの。2022年では「2」が6個も並ぶことから、「スーパー猫の日」と呼ばれ、様々なイベントが行われていた。さて、コーネル大学とのオンライン特別セミナーにちなみWalmartの動向を報告させて頂いたが、Amazonについてもしておきたい。米国流通業の全体の動きを見るために容易だからだ。

▼昨年8月、『New York Times』紙が、AmazonがWalmartを売上高で初めて追い抜いたと報じた。流通取引総額という条件付きではあるが、30年以上にわたって米国流通を牽引してきたWalmartがネット通販最大手に抜かれたことは歴史的な出来事である。

Amazonは、出品販売するマーケットプレイスについては、販売手数料を売り上げとして報告しているだけで流通総額は公表していない。しかし、マーケットプレイス(推計値)を含めた6月までの年間の流通総額は6100億ドル(約69兆円)と調査会社による数値を発表した。ほぼ同時期となる7月までのWalmartの年間売上高は5660億ドル(約64兆円)だった。流通総額の大半がマーケットプレイスでの販売分であるので、Walmartのそれと意味合いは異なるが消費者の買い物の仕方がここ数年で大きく変化したことがあらためて浮き彫りになった格好だ。

▼このAmazonだが、興味深いのはリアル店舗展開だ。そしてコロナ禍に入って以降、そのリアル店舗戦略を大きく様変わりさせている。「Just Walk Out (JWO)」を導人した「Amazon GO」の動きが顕著だ。それが、スターバックスと組んで、新業態店「Starbucks Pickup with Amazon Go」を昨年11月にオープンした。この情報も、コーネル大学RMPジャパンの講師、大島 誠(Panasonic)氏の現地レポートによるものだ。

「Starbucks Pickup with Amazon Go」 スターバックスのホームページより

▼レポートで「店の入口を入ると左側にスターバックス・ピックアップのカウンターがあり、その横にJWOのゲートがある。アマゾン・アプリのQRコードをスキャンするとゲートが開く、生体認証の「Amazon One」に登録していれば手の平をかざすだけでいい。ゲートを通るとサラダやサンドイッチ、スナック類が陳列されている「Amazon Go」のエリアで、左側はテーブルと椅子が並ぶカフェテリアがある。通常、カフェテリアはゲートの外に設置するのだが、新業態ではゲート内にカフェテリアが置かれている。コーヒーを飲んでいる途中にお腹が空いたら、焼きたてのパンなど陳列されている食品を注文や決済せずに手にとって食べられるのだ。この新業態の2号店の計画は、ニューヨーク・タイムズビル内と既に決まっている」と報告していた。

▼AmazonのJWOの仕紐みは他の小売店に外販されており、無人決済技術を導人した店舗が各地で続々と才—プンしている。特に、新業態「Amazon Fresh」の動きは気を留めて見ていきたい。