『小売業界のマンスリー<2022 年5 月号> 』(大和証券発行)が届けられた。4 月度の小売業の動向は、業態間で差があるが新型コロナウイルスの影響が縮小、総じて改善傾向にある。百貨店などの改善度合いが大きく、19年同月比でみても改善傾向にある。スーパーマーケットなど巣篭り消費関連は、小幅の悪化だがこちらも19 年比でみると順調に推移している。気温の高い日が多かったが、後半は雨の日や肌寒い日が増え、コンビニエンスストア(CVS)はマイナス要因になった。ドラッグストア(DgS)が悪化し、外食は改善傾向にある。食品や日用品は値上げの動きが強まっているものの、売上への影響は全体で大きくない。
▼百貨店の高額消費は引き続き好調とのニュースもあり、富裕層の購買意欲は高い。生活必需品を中心に節約志向が強まるだろうが、ハレの日の消費、リベンジ消費などには期待できる。
CVS は改善傾向が続いている。カウンター商材や中食が好調、酒類や惣菜などはやや苦戦の状況である。個別企業ではファミリーマートが引き続き好調。
DgSは、医薬品は花粉症関連が寄与したが、食品や感染対策用品など特需の反動減で苦戦した。化粧品も繁華街中心に回復が遅れている。調剤は引き続き順調も、薬価改定の影響が出ている。
外食は、昨年の緊急事態宣言発令下の反動に加え、行動制限緩和で人流の回復が確認できている。前年比では大幅プラスの企業も多く、コロナ前を越える水準まで改善している企業もある。テイクアウト需要の強さは継続しているとみられる。
▼SM業界、4月度の個の企業の業績は次の通り。
◎アークス:既存店1.0%(客数▲1.6%・客単価2.6%)、全店1.1% ◎アクシアルリテイリング:既存店0.3%(客数▲0.9%・客単価1.1%)、全店1.1% ◎いなげや:既存店▲3.2%(客数▲3.7%・客単価0.5%)、全店▲1.8% ◎オークワ:既存店 ▲1.4%(客数▲2.5%・客単価1.2%)、全店▲3.6% ◎サンエー:既存店2.5%、全店2.5% ◎ダイイチ:既存店4.3%、全店8.4% ◎バローHD:既存店▲1.6%(客数▲3.9%・客単価2.4%)、全店▲1.1% ◎ハローズ:既存店1.8%(客数▲0.3%・客単価2.0%)、全店8.2% ◎ベルク:既存店▲0.2%(客数▲2.3%・客単価2.1%)、全店3.4% ◎マックスバリュ東海:既存店▲1.0%(客数▲1.8%・客単価0.8%)、全店0.0% ◎マックスバリュ西日本:既存店▲2.7%(客数▲3.9%・客単価1.2%)、全店▲1.6% ◎ヤオコー:既存店0.3%(客数▲1.7%・客単価2.0%)、全店4.7% ◎ヤマザワ:既存店▲0.4%(客数▲2.1%・客単価1.8%)、全店▲0.7% ◎ユニバース:既存店 1.0%、全店 1.0% ◎U.S.M.H:既存店▲3.4%、全店▲2.2% ・マルエツ:既存店▲4.2%(客数▲4.0%・客単価0.3%)、全店▲2.9% ・カスミ:既存店▲2.3%、全店▲0.7% ・マックスバリュ関東:既存店▲3.6%、全店▲5.8% ◎ヨークベニマル:既存店▲0.4%(客数▲2.4%・客単価2.1%)、全店0.6% ◎ライフコーポレーション:既存店▲1.3%(客数▲2.9%・客単価1.7%)、全店▲0.2% ◎リテールパートナーズ:既存店▲1.0%(客数▲3.0%・客単価2.1%)、全店0.5%
(2022・05・28)
