「ロピアおおたかの森コトエ店」がオープンしたのが4月21日になる。首都圏では、「ロピア権太坂店」以来、約10カ月ぶりの新店であったので開店と同時に見学したかったが、今になってしまった。それにしても連日の猛暑である。こんな日が8月まで続くのかと考えると嫌になってしまいそうだ。つくばエクスプレスと東武鉄道野田線が乗り入れる「流山おおたかの森」駅から徒歩4分の場所にある店舗まで足を運んだ。川越から遠いので、熱射病の心配との戦いになってしまった。(笑)
▼商業施設「COTOE流山おおたかの森」の核テナントのひとつで、「コジマ×ビッグカメラ」「マツモトキヨシ」「西松屋」などで構成されている。ロピアは、流山市に「ロピアアクロスプラザ流山」も出店している。流山市の人口は約20万人、全国トップレベルの人口増加率で、特に多いのが30代の子育て世代である。駅周辺は築年数が浅いマンションが建ち並び、「イトーヨーカドー」「カスミ」「東武ストア」「ベイシア」「ベルク」「マルエツ」「ヤオコー」などの店舗がひしめく激戦区となっている。売場面積は約500坪程度か、「生鮮+日配」の売場スペース構成比は6割とロピア他店舗と比較すると高いように感じた。
▼鮮魚売場を大胆に変化させている。壁面18尺のスペースは、専任スタッフがおり、丸物と切身を大きく展開している。これまで、丸物の扱いはなく、刺身はサクの対応、寿司の売れ筋商品のボリューム陳列を想像していたが変化していた。5尺の多段冷蔵ケースに、「刺身2点盛」、「本まぐろ赤身」など刺し身10品目以上を扱う。もう1つの5尺の冷蔵ケースでは対面型の寿司コーナーが展開され、「本まぐろ中とろ」、「真鯛炙り」、「金目鯛」、「超特大海老」など21品目から選んで購入する方式が展開されていた。「いくら醤油漬け」「しらす干し」「まぐろたたき」「辛子明太子」など、これまで店内加工していた商品が、草加プロセスセンターからの納品となっており、作業負担を軽減する取り組みも見られた。
▼核となる精肉売場は、52尺が豚肉、鶏肉、ひき肉コーナー、正面壁面30尺が牛肉コーナーとなっている。平場は20尺4列で、特売商品とメガ盛、馬刺し、ホルモン、冷凍肉などテーマある商品をコーナー展開している。店内加工で「黒毛和牛」「みなもと牛」「輸入牛」を「ステーキ」「焼肉」「ブロック」「切り落とし」とメニュー別に陳列しており、買い易い売場となっている。特に豚肉は、ブランド肉からスペイン産のイベリコ豚、千葉県産の三元豚をラインナップしており、冷凍でも、チリ産、メキシコ産、スペイン産を揃え、メガ盛りを充実させていた。鶏肉も千葉県産「みなもと鶏」を軸に、「博多地鶏」「極鮮鶏」などの銘柄肉も扱っている。
首都圏で最も急成長している小売業はと思い浮かぶのがロピアになる。70~80年代の小売業の勢いを彷彿させる成長率を示しているが、その理由のいくつもを発見することができる店舗である。
(2022・07・01)