「ミールキット」の動きだが・・・

献立を作る材料がセットになった「ミールキット」だが、「料理キット」、「食材キット」とも呼ばれ、15年程前にスウェーデンで始まったものだ。米国では、「Hello Fresh」、「Blue Apron」といった会社がシェアを高めている。コロナ渦の影響を受け、スーパーマーケットでも取り扱いが増えているのはご承知の通りだ。日本では、夕食食材の宅配サービスである「ヨシケイ」がある。ヨシケイの創業は1975年だから、45年以上も前からミールキット宅配のようなサービスをしているのだ。

▼「ミールキット」の商品特徴は、野菜などの食材の全てをカットするものからカット済みのもの、肉や魚が半調理済みものまである。内容も主菜メニューのみの単品、主菜と副菜の組み合わせで2~3品といったものもある。キットは2人前を基準に、3人~4人前まで取り揃えている場合が多い。調理時間は20分程度のものが多く、10分程度の短いものもある。賞味期限は、冷蔵タイプのもので、お届け日+1日~2日が多く、到着日(製造日)+4日位のものもある。最近は、冷凍タイプも出ており賞味期限も20日程と長い。価格は、1人前で計算すると500〜700円くらい。外食するよりは安く済む感じだ。

▼利用者は、「献立を考えなくて良い」、「栄養面でのメリット」「料理時間の短縮」「食材の無駄がない」「レシピがついているので失敗なし」「マンネリからの解消」などの声が多い。勿論、否定的な声もあり、「自炊するよりは高い」「送料がかかる場合もある」「包装のゴミが増える」「メニューを変えて作ることは難しい」「配達エリア外の地域もある」「注文前に自分の目で商品を確かめられない」「数日~1週間ほど前には注文を確定させなければならない」などの声が上がっている。

▼このような「ミールキット」だが、レストランなど外食産業向け野菜、カット野菜を販売している「デリカフーズホールディングス」が、昨年11月、コロナ禍で中食需要が高まったことを受けてミールキット事業に参入した。24年3月期までにミールキット事業で売上高20億円超を目指すとある。レシピと食材がセットになっていて簡単に料理が作れるキットで、アプリなどで朝9時までに注文すれば、夕方5時以降にコンビニなどで受け取れるサービスだ。受け取り場所は、駅ナカコンビニの「New Days」など約80カ所が対象。ミールキットを街中で受け取れるサービスは珍しい。「少し豪華な料理を簡単に作りたい」との需要をとらえ、仕事帰りの共働き世帯の利用が目立つという。ミールキットは全20種類。普段はチャレンジしにくいメニューを中心に揃えているという。

ただ、今後は受け取り店舗の拡大がカギになると思われる。

(2022・07・24)