加速する大不況に、どう対応するか・・・

全国の新型コロナウイルス感染症の陽性者数が初めて全国で20万人を超えた。それだけではなく、「サル痘」に関しても、日本でも外務省は、全世界を対象に渡航に十分な注意を促す感染症危険情報(レベル1)を新たに出した。本当に落ち着くところがない。このままでは、大不況がやって来るのではないかとの不安がよぎる。案内されているオンライン・セミナーに「コロナが加速する大不況に、どう対応するか」なるタイトルもあるほどである。

▼なぜ、大不況となるかと考えるのは、新規感染者数の増加を止めることが出来ないからだ。それは、第一にビジネスサイドの事情だ。2年半に渉るコロナによる客数・売上の激減で、大被害を蒙った業種がたくさんある。この春、やっとワクチンや自粛の効果が出て、コロナが沈静したかに見えたのだから、夏が近づくなか、再起動の時が来たと考えるのは当たり前の事になる。だから再びコロナ感染が急増する気配が見え、再び増えているとしても、再起の意志は揺るぐことはない。顧客が自粛して来なくなるまで、収益が営業コストをカバー出来なくなるまで続くはずだ。

▼第二に、顧客サイドにも同様だ。旅行も観光も、外食や宴会も2年半以上ガマンをしてきたのだ。自分だけ「自粛」しても効果はないと考える。他人がやっているのに、なぜ自分はやらないのかに対する反論は難しい。他人の行動で、自分の行動を決め、それがさらに他人の行動に影響するが循環して、人出はどんどん増えることになっている状況がある。

第三に、政府も「自己責任」で、全てを解決しようとしているように思える。その事を感染は急増していても、「重症化」と「死者」が増えなければ良い、それよりビジネスへの影響を考える方が先だという意見が支持している。人々が「自粛」を止めたのは、自分の自由意志であって、政府が外出を積極的に奨めたからではない。反対に、くれぐれも「注意して外出してくれ」と言ったはずと言うのだろうか。ここ数日の異常なほどの新規感染者の増加は、「医療の逼迫」を本当に招かないのであろうか、仮に招いてから行動制限を言い出しても制御は不可能になると思う。

▼これらを考えると、コロナ感染拡大の可能性は今後さらに高くなる。少なくとも「沈静」し「消滅」する可能性は低い。新型コロナが拡大する要因は、いくらでも見つかるのに、コロナを沈静させる要因は何処にも見られないからだ。更にこれら事情に加えて、円安、エネルギー不足、食糧不足という事もあり、足元の感染状況とは別にオーバーラップして働くはずである。これらの要因はすべて一時的なものではなく、根深い問題ばかりである。円安が急に円高に戻ることは当分期待出来ない。ウクライナの戦争も、当分停止する気配はない。ロシアも欧米も、この泥沼からそう簡単に撤退出来る見込みはない。

不況の要因は、無くなりそうもない。大不況が起こらないことを祈るばかりだ。

(2022・07・26)