『小売業界のマンスリー<2022 年8月号> 』(大和証券発行)が届けられた。7月度の小売業の動向は、6月に比べやや減速したが、改善傾向が継続している。減速の主因は新型コロナウイルス(コロナ)、天候である。
▼天候要因は業態間で差があるも、総じてプラス。曜日配列の既存店影響は月末締めで殆どなく、20日締めで1~2ポイントの好影響であった。月初好調も、以降は天候やコロナを主因に減速。コロナ影響は従来よりも小さく、下旬に小幅な巣篭り消費が発生した。値上げの動きが一段と強まるが、売上への影響は大きくない模様。衣料品は引き続きセール、値引きを抑制している。
▼百貨店は月後半にやや減速したが、改善傾向が続いている。コロナ第7波は後半にかけて拡大したが、影響は大きくない。商品では高額品が引き続き伸長した。ファッション関連はセール品が苦戦した一方、プロパー品が良好。インバウンド需要は回復傾向が強まっている。牽引役は高額品であり、客数も増加している。
GMSは横ばい状態、大型店を中心に後半にコロナ影響がみられる。GMS、SM とも食品は下旬に小型の巣篭り消費が発生。食品は価格志向が強まる一方、惣菜や付加価値型の商品は良好である。値上げの動きは競合店の動きを睨みながら、月を追って強まっている。ただ、売上への影響は大きくない模様。
CVSは、7月も改善傾向が継続。販促強化や天候、オリジナル商品の値上げが寄与した。コロナ第7波の影響は小さい。商品では飲料、アイス、調理麺、カウンターFF、おにぎりなどの夏物商品が良好。一方、酒類や惣菜などは弱めである。
ドラッグストアは企業間で強弱があるものの、6月から改善し良好。コロナ再拡大に伴い解熱剤や検査キッドが伸長した。気温上昇等も寄与し、UVケアや制汗剤等の季節商品も順調、食品も健闘した。化粧品は外出機会の増加が寄与し、回復基調となった。調剤は順調だが、調剤報酬改定の影響で引き続き伸びが弱い。
▼SM業界、7月度の個別企業の業績は次の通り。
◎アークス:既存店2.3%(客数▲1.2%・客単価3.5%)、全店2.4% ◎アクシアルリテイリング:既存店3.0%(客数2.0%・客単価0.8%)、全店5.1% ◎いなげや:既存店▲2.3%(客数▲2.8%・客単価0.5%)、全店▲1.1% ◎オークワ:既存店 ▲0.7%(客数▲2.6%・客単価1.9%)、全店▲2.4% ◎関西フードマーケット:・イズミヤ:既存店▲3.1%、全店0.5% ・阪急オアシス:既存店▲7.3%、全店▲5.6% ・関西スーパー:既存店▲0.9%、全店▲0.9% ◎ダイイチ:既存店4.8%、全店8.6% ◎バローHD:既存店1.5%(客数▲2.0%・客単価3.6%)、全店3.4% ◎ハローズ:既存店3.5%(客数1.2%・客単価2.3%)、全店9.2% ◎ベルク:既存店3.7%(客数1.7%・客単価2.0%)、全店7.1% ◎マックスバリュ東海:既存店▲0.8%(客数▲1.1%・客単価0.4%)、全店0.2% ◎マックスバリュ西日本:既存店▲1.1%(客数▲2.1%・客単価1.0%)、全店0.4% ◎ヤオコー:既存店2.5%(客数0.7%・客単価1.8%)、全店5.6% ◎ヤマザワ:既存店4.0%(客数▲0.6%・客単価4.1%)、全店2.5% ◎ユニバース:既存店 3.0%、全店 3.3% ◎U.S.M.H:既存店▲0.7%、全店0.3% ・マルエツ:既存店▲3.1%(客数▲0.6%・客単価▲2.5%)、全店▲2.0% ・カスミ:既存店2.4%、全店3.6% ・マックスバリュ関東:既存店0.2%、全店▲2.0% ◎ヨークベニマル:既存店▲0.2%(客数▲1.4%・客単価1.2%)、全店1.6% ◎ライフコーポレーション:既存店0.6%(客数▲1.0%・客単価1.6%)、全店2.5% ◎リテールパートナーズ:既存店▲0.6%(客数▲1.1%・客単価1.7%)、全店1.5%
(2022・08・27)
