更なる「物価高」が続くのだろうか・・・

夏休みも今日と明日で終わる。もっとも地域によっては既に2学期が始まっている学校も多いはずだ。いろいろな事があった夏休みであったが、特に猛暑が異常な状態だった。気象庁も専門家らによる「異常気象分析検討会」を開き、今年の夏の猛暑や大雨などの原因を分析した。原因は日本付近で上空の気流が大きく蛇行し、そこに太平洋高気圧などが記録的に勢力を強めたこととの見方を示したうえで、「異常な状態だった」との見解を示した。

▼異常気象は日本だけの現象ではなく、世界各地でさまざまなものが発見されている。米国では、テキサス州を襲っている深刻な渇水により、川底にあった1億1300万年前の恐竜の足跡が露出したとの報道があった。米国の渇水モニターによると、テキサス州は現在、ほぼ全域が渇水に見舞われている。欧州でも河川の水位が下がり、過去の渇水による被害や次世代への警告を石に刻んだ「飢餓の石」が姿を現した。渇水の原因は気候変動ではないが、大気中に余計な熱が貯まることで地中の水分が乾き、被害を拡大しているらしい。

▼異常気象、このまま気温が上昇を続けた場合のリスクを、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、次のように示している。既に起きているものもある。

  • 高潮や沿岸部の洪水、海面上昇による健康障害や生計崩壊のリスク
  • 大都市部への内水氾濫による人々の健康障害や生計崩壊のリスク
  • 極端な気象現象によるインフラ機能停止
  • 熱波による死亡や疾病
  • 気温上昇や干ばつによる食料不足や食料安全保障の問題
  • 水資源不足と農業生産減少
  • 陸域や淡水の生態系、生物多様性がもたらす、さまざまなサービス損失
  • 同じく海域の生態系、生物多様性への影響

▼現状の物価高の要因は極めて複雑だ。コロナ禍の減少による世界的な景気回復で、生産や物流が追いつかないような状況になったこと。エネルギー価格の高騰が広範な分野に影響し「値上げの連鎖」を生んだこと。円安の影響による輸入品の値上がり、ロシアのウクライナ侵攻によるもの。新興国の経済成長による人口増に加え生活の向上などなど。決して一過性のものではなく構造的なものだ。「当面は値上がりが続く」を前提に対策を考えるべきだ。

特にSM業界は、食料危機による価格上昇を見逃す訳にはいかない。オーバーストア状態とも指摘される業界の競争は苛烈で、価格で競合店に見劣りすれば一気に客を奪われかねないからだ。

値上げによって客足が遠のくのは、データでも裏付けられている。協会が毎月実施している景況感DI(指数)調査で見て取れるのだが、販売価格の上昇に反比例するように来客数が減少傾向となっているのがはっきりとわかる。どのような解決策を準備出来るかだ。

(2022・08・30)