毎月、月末に届けられていた『小売業界のマンスリー』が、今月は未着だった。これまで、先方の好意で転送して下さったものであったので、何か状況が変わったと判断した。もし、一部分とは言え、出所を記載したとは言え、調査された数値を転載していたのがまずかったのであったならば、心からお詫び申し上げたい。そこで、今月は知り合いからのメールやブログ情報、業界誌の記事内容をまとめてみた。
▼8月の昨年は、「コロナ第5波」と「低気温、長雨・大雨と言う天気要因」があり、小売業界の多くが前年割れの状況であった。従って、今年の8月商戦は、前年対比という面ではハードルが低かったはずである。ただ、曜日回りで言えば、月末締の企業は昨年に比べて日曜日が1日少なく、20日締企業では祝日が2日少ない状況であった。その為、それぞれの業態とも影響度は1~3%のマイナスと言うところであった。百貨店、コンビニエンスストアは改善、総合スーパーは横ばい、スーパーマーケット、ドラッグストア、ホームセンターは低調であった。衣料品は改善、外食は昨年までの低調から、プラス基調へ転換し、大幅改善となった企業も多かった。
▼今年、コロナ第7波が起き、感染者拡大が続いたが特別の行動制限も無く、結果的には売上面への影響は少なかった。天候要因も小幅にプラスへと影響したようだ。衣料品は秋冬物商戦にはプラスに働いたとある。2022年8月の業界数値は、◎チェーンストア協会:店舗調整後0.6%(食品▲2.9%、衣料品7.4%、住関品3.6%、サービス3.2%、その他35.1%)店舗調整前▲1.8% ◎百貨店協会:店舗調整後26.1%(衣料品29.5%、身の回り品38.9%、雑貨25.9%、家庭用品14.6%、食料品17.0%、食堂喫茶64.8%、サービス67.7%、その他8.6%、商品券▲0.4%)店舗調整前25.6% ◎フランチャイズチェーン協会:既存店4.8%(客数2.3%、客単価2.4%・日配食品3.2%、加工食品2.1%、非食品8.6%、サービス7.1%)全店5.1% ◎スーパーマーケット協会:既存店▲2.0%(青果▲1.46%、水産▲6.0%、畜産▲4.5%、惣菜1.0%、日配▲1.9%、一般食品▲3.4%、非食品▲0.5%、その他5.1%)全店▲0.8% という業績であった。
▼数値の羅列になるが、8月度のスーパーマーケット主な企業の業績は次の通りである。
◎アークス:既存店▲1.8%(客数▲3.6%・客単価1.9%) ◎アクシアルリテイリング:既存店▲0.1% ◎いなげや:既存店▲4.8% ◎オークワ:既存店 ▲0.9% ◎サンエー:既存店8.0% ◎関西スーパー:既存店▲5.2% ◎バローHD:既存店▲2.7% ◎ハローズ:既存店▲0.8% ◎ベルク:既存店▲2.3% ◎マックスバリュ東海:既存店▲2.9% ◎マックスバリュ西日本:既存店▲1.9% ◎ヤオコー:既存店▲1.3%(客数▲0.9%・客単価▲0.5%)、全店1.0% ◎ヤマザワ:既存店▲3.2% ◎ユニバース:既存店 ▲0.1% ◎U.S.M.H:既存店▲3.3% 全店▲2.15% ・マルエツ:既存店▲5.2%(客数▲1.9%・客単価▲3.4%)全店▲4.1% ・カスミ:既存店▲0.5%(客数▲3.6%・客単価3.2%)全店1.1% ・マックスバリュ関東:既存店▲5.9%(客数▲5.2%・客単価▲0.7%)、全店▲6.1% ◎ヨークベニマル:既存店▲2.7% ◎ライフコーポレーション:既存店▲3.1% ◎リテールパートナーズ:既存店1.1%(客数0.3%・客単価0.8%)、全店1.6% ◎関西フードマーケット:・イズミヤ:既存店▲6.0% 全店▲3.5% ・阪急オアシス:既存店▲8.9% 全店▲6.8% ・関西スーパー:既存店▲5.2% 全店▲5.2%
(2022・10・01)