小売業1000社の総売上高は、約1兆3875億円の増加に・・・

『Diamond Chain Store』誌(ダイヤモンド・リテイルメディア社)は、毎年9月15日号で国内小売業売上高1000社のランキング特集を組む。各業態、各社の経営成績がどう変化したのかを把握するに最適な記事である。それによると、コロナ収束に伴い、経済が正常化に向かった一方で、未曾有のインフレという新たな課題に直面することとなった22年度決算は、人流回復による消費の活発化、ドラッグストア業態の成長などがあり、対前年比1.8%増の78兆6459億円だった。

▼直近2年間、小売業1000社の総売上高は減少していたが、今年は約1兆3875億円の増加に転じている。巣ごもり特需の反動減、「収益認識に関する会計基準」(新収益認識基準)の適用によりGMS業態を始めとする幾つかの企業の売上高が大きく目減りするなどの影響があったものの、全体としてはそれをはね除けたかたちだ。しかも、売上高ランキング上位の顔ぶれに変化が見られる年度となった。

▼昨年との比較で見ると、第1位はセブン-イレブン・ジャパンで、5兆1487億円(前期比4.0%増)で、19年度の水準を上回った。商品荒利益率も改善したことなどから、当期純利益は2030億円(同7.0%増)のとなっている。第2位はファミリーマートでトップ2社は昨年と同じだったが、昨年4位のファーストリテイリングがローソンを抜いて3位に浮上し、4位はローソン。5位は総合スーパーのイオンリテールになった。

▼6位以下だが、家電量販店最大手のヤマダホールディングスが6位で昨年と同じ、7位はウエルシアホールディングスで昨年から順位を1つ上げた。昨年7位だったイトーヨーカ堂は、新収益認識基準の適用の影響で売上高が大きく目減りし、トップ10から外れてしまっている。ツルハホールディングスも、1つ上げ8位に。そして、9位と10位もドラッグストアで、9位は経営統合の連結効果により大幅増収を果たしたマツキヨココカラ&カンパニー、10位は食品強化型で成長を続けるコスモス薬品が新たにトップ10入りしている。

2023/09/12