クローガー、オカドネットスーパー物流を一時的に凍結・・・

イオンは、英国ネット専業企業Ocado Group plcと国内独占パートナーシップ契約を19年11月に結んだ。この契約により、Ocado Solutionsがもつ最新デジタル技術とロボティクス機能が導入され、これにイオンが持つ食品流通の経験を合わせて、新しいオンラインショッピング事業を創り出そうと取り組んで来た。そのネットスーパーの運営企業として、イオンネクスト準備(株)を設立、22年6月にイオンネクスト(株)に社名を変更した。

▼このイオンネクストはSBSホールディングスとの共同出資し、デリバリー専用会社イオンネクストデリバリー(株)を設立した。ネットスーパーのプラットフォームとラストワンマイルまでを自前で構築する体制を整えたことになる。そして、23年7月10日、千葉市緑区誉田(ほんだ)にある「誉田Customer Fulfillment Center」の本格稼働で、オンラインマーケットサービス「Green Beans」がグランドオープンした。注目が高まっている。

▼利用してみたという顧客の評判は良いようだ。米国のクローガーも同じビジネスを展開しているのだが、このネットスーパー物流の拡大を一時的に凍結すると発表した。クローガーの第2四半期(4月~6月期)決算で、ロドニー・マクマレンCEOは「ネットスーパー物流展開では進捗しているのだが、既存のCustomer Fulfillment Center(CFC)に明確な道筋を確信するまで、CFCの拡大に注力しない」と述べたのだ。

▼インスタカートが直近で注文実績が2億件を超えたという。そして、生鮮品を含む食品宅配やカーブサイド・ピックアップは定着しているのに、なぜか物流展開は微妙だ。イオンの誉田CFCのキャパシティは食品スーパー約50店舗分に相当するという。2カ所目の八王子CFC、そして3カ所目の予定の埼玉CFCが稼働すれば、約200店舗分の規模という。大きな投資だ。日本ではこのビジネス、タイミング的には本当にベストなのだろうか?

2023/09/21