昨日に続いて「年収の壁」に関することを記したい。以前、食品スーパー業界の仕事をさせて頂いていた時、「収入の壁」問題や「外国人材活用」問題などに関する意見発言すると、きまって「小売業は生産性が低い」と問題をすり替えられ続けて来た。確かに米国小売業などと比較すると半分以下の生産性である。ただ、勤勉な国の勤勉な小売業態なので、「生産性向上!」のスローガンを言い続けられるのはうんざりもする。
▼生産性の問題は、後の項目として、今日は、一般社団法人「日本スーパーマーケット協会」が、パートタイム労働者「年収の壁」実態調査を実施し、報告書を出しているので、報告書のポイントを羅列になるが記してみたい。やはり、配偶者特別控除について制度の周知や理解促進が強く期待される。年末商戦に向けて対応してみたらどうだろうか?
・回答者の80%以上が40歳以上。30歳を超えると配偶者がいる割合が半数を超えるが、 扶養家族がいる割合は低い。71.2%が「配偶者あり」。「扶養家族あり」の割合は、回答者全体の16.3%にとどまる。
・回答者全体では、週の勤務時間について、「20時間未満」の割合が53.6%。配偶者の有無で、週の勤務時間に差が見られる。就業時間や日数を調整しているかどうかに関しては、配偶者がいる層では59.7% が「調整している」と回答。
・就業時間や日数を調整している層のうち、52.7%が「103万円以下」まで年収をおさえていると回答している。最も大きな理由は、配偶者ありの層では「社会保険(健康保険・厚生年金)の扶養から外れたくないから」の割合が45.1%と最も高い。配偶者なしの層では「その他」の割合が40.8%。
・配偶者特別控除について、回答者全体の34.0%が「知らなかった」と回答、30.5%が「よくわからない」と回答。一定の年収までは働いても手取りが減らなくなった場合、回答者全体の72.1%が、現在よりも年収が多くなるように働くことに対して肯定的に回答している。
・「年収の壁」がなくなった場合、 年収がどれくらいになるまで働く時間を増やしたいと思うかでは、配偶者がいる層では、配偶者がいない層に比べ「130万円まで」「150万円まで」の割合が高い。 配偶者がいない層では 「200万円以上」が54.1%と半数以上を占める。
2023/10/12
