小売業界、9月も概ね良好であった・・・

9月の小売業界は、概ね良好であった。業態によって減速感があるが、前年度実績に対するハードルが高かったこと、記録的な残暑、季節的な要因によるものである。コロナ前と比較しても良好といけそうだ。ただ、19年10月消費増税に伴う駆込み需要が発生をしているので考慮してのものになる。天候は台風の影響がなかったが、全国的に記録的残暑となった。このため衣料品や服飾雑貨は、一部企業を除いて8月から悪化している。

▼食品は値上げ効果などで各業態とも良好であり、2極化の動きも変わっていない。CVSはタバコが一因だが既存店の伸びが鈍化、百貨店の高額消費は引き続き好調、化粧品の伸びも好転している。インバウンド需要は伸長している。要因は中国本土からの個人客の増加、為替の円安進行、航空機の国際線増便がある。

▼百貨店が好調、SMが改善継続、GMSとCVSが小幅減速。ドラッグストアで若干改善、家電量販店は減速するも概ね良好、衣料専門店、ホームセンターで悪化した。外食は改善継続中。GMS、SMとも食品は好調である。値上げ効果に加え、惣菜などの付加価値型の商品が好調に推移している。節約志向がやや強まっており、PBやEDLP展開の商品の伸びが良い。10月から値上げされた発泡酒、第3のビールの駆込み需要の影響は、限定的であったようだ。

▼数値の羅列になるが、SM業界、9月の主な企業各社の業績は次の通りである。

◎アークス:既存店4.6%(客数0.5%・客単価4.2%)、全店5.8% ◎アクシアルリテイリング:既存店4.6%(客数1.9%・客単価2.6%)、全店5.4% ◎いなげや:既存店4.8%(客数2.4%・客単価2.3%)、全店4.5% ◎オークワ:既存店 0.5%(客数▲1.0%・客単価1.5%)、全店2.3% ◎関西フードマーケット:既存店5.6%、全店3.7% ・関西スーパー:既存店5.1%、全店4.1% ◎ダイイチ:既存店4.8%、全店4.8% ◎バローHD:既存店6.4%(客数1.8%・客単価4.5%)、全店7.9% ◎ハローズ:既存店9.3%(客数7.9%・客単価1.4%)、全店13.9% ◎ベルク:既存店11.6%(客数6.6%・客単価4.7%)、全店16.6% ◎マックスバリュ東海:既存店3.2%(客数1.9%・客単価1.3%)、全店4.7% ◎マックスバリュ西日本:既存店1.1%(客数▲0.9%・客単価2.0%)、全店1.0% ◎ヤオコー:既存店8.1%(客数3.9%・客単価3.9%)、全店10.1% ◎ヤマザワ:既存店1.8%(客数2.7%・客単価▲0.4%)、全店5.8% ◎ユニバース:既存店6.6%、全店 7.7% ◎U.S.M.H:既存店▲0.4%、全店0.1% ・マルエツ:既存店5.0%(客数4.3%・客単価0.7%)、全店5.6% ・カスミ:既存店▲8.1%、全店▲7.7% ・マックスバリュ関東:既存店5.5%、全店5.5% ◎ヨークベニマル:既存店4.1%(客数0.7%・客単価3.4%)、全店5.7% ◎ライフコーポレーション:既存店3.6%(客数 1.4%・客単価2.1%)、全店6.0% ◎リテールパートナーズ:既存店4.1%(客数1.0%・客単価3.0%)、全店7.5%

2023/11/01