ダイエー、ウォークスルー店舗稼働・・・

ダイエーが運営する「イオンフードスタイル横浜西口店」の店内にウォークスルー店舗「CATCH&GO」が10月27日に稼働した。「イオンフードスタイル横浜西口店」は、2019年2月に営業終了した「ダイエー横浜西口店」の跡地にイオンモール(株)がオープンした商業施設「CeeU Yokohama」の核店舗として再出店するもの。横浜駅から徒歩5分に位置し、周辺1km圏内には、20~40代を中心とした商圏人口約4万7千人、それに1日あたり約2万人が通行するパルナード通りに面した立地である。

▼ダイエー広報によると、「~商品を手に取って出るだけで決済完了、国内最多の利用客数目指す~」とある。この「CATCH&GO」、Amazonが開発した「Just Walk Out」と酷似している。Just Walk Outは、「Amazon Go」や「Amazon Fresh」、そして「Wholefoods Market」の一部の店舗に導入されているもので、天井に取り付けたカメラや商品棚の重量センサーがお客と商品をフォローし、商品を手に取り、店舗を出るだけで自動的に決済ができるものだ。

▼専用アプリにクレジットカードなど決済情報を登録しておき、専用アプリから開いたQRコードをゲートにかざして入店し、商品を持ったままゲートを出ると支払いが完了するもので、NTTデータが開発したものだ。不特定多数が利用する食品スーパーに併設される店舗としては国内初となる事例になる。約15坪の売場に、弁当やホットデリカ、飲料、菓子など約400品目を展開し、最大同時入店は12人まで、営業時間は午前7時~午後11時。1日に1,000人の来店を見込み、国内のウォークスルー店舗で最大規模の利用客数を目指すという。

▼笑い話だが、Amazon Goが開店した時、「本当に商品を持って出ていってもいいの?」と聞く人が多くいたという想定外のことも起きたという。結果、革新的な店舗だからこそ案内に多くのスタッフが必要になっている。そして、素早い買い物では人気商品から速攻で欠品となり、商品補充が追いつかないという。そして、コスト面でも店自体からの収益は難しいという。結果はどう出るか不明だが、この国内初となる事例への挑戦を歓迎したい。そして応援していきたいものだ。

2023/11/05