12期12月度講義を実施いたしました

12月13日(水)、14日(木)の二日間、12月度講義を実施いたしました。

13日から14日午前前半にかけて、公益財団法人流通経済研究所の上原征彦氏による
「経営戦略」をテーマとした講義です。

初日は実践志向の経営戦略理論についてお話いただきました。
現代の多様性の社会で、「範囲の経済」を構築することの重要性についての話が
ありました。
また、経営戦略の策定・展開には革新が伴い、そこでは偶然が必然化していく
『創発』の把握が必要となることも説明頂きました。

14日の午前前半は、アイリスオーヤマの成長要因と今後の事業展開を各グループに
分かれ分析・発表しました。
各グループ活発に意見を出し合い、グループ毎に異なった事業展開を発表いただきました。食品流通業以外の企業の経営計画を考える機会は少なく、貴重な経験になりました。

14日午前後半は、伊藤興業㈱の伊藤裕久氏による「企業の発展とマネジメント」を
テーマとした講義です。
リーダーとして必要なことについて、イトーヨーカ堂の伊藤雅俊氏の人生を背景に
お話しいただきました。
伊藤雅俊氏の経営における考え方・哲学は、とても感銘を受けました。

14日午後は、ビジネス・ブレークスルー大学大学院の櫻庭周平氏による
「ビジネスプラン(終了論文)作成指導」の講義です。
終了論文の課題企業である「最上」の財務上のポイントについて説明頂きました。
「ROICの逆ツリー」を利用したKPI分析や、貸借対照表と損益計算書、キャッシュ
フロー計算書のつながりについて詳しい説明がありました。
普段見慣れない指標が多く、受講生は少々頭を悩ませている様子でした。

本年はこれにて最終講義です。
温度変化も激しいので、皆様体調にはくれぐれもご留意ください。
年明けの講義は1月17日、18日です。よいお年をお迎えください。