MacDonaldで何が起きているの・・・

コロナ禍で多くの飲食チェーンが伸び悩む中にあって、業績を伸ばし続けたのがマクドナルドだ。マクドナルドホールディングス(株)の業績は、売上高が20年12月期の2883億円から22年12月期には3523億円へ、23年12月期も3790億円と上方修正の業績予想になっている。コロナ禍初期こそ客数を減らしていたが、イートイン、テイクアウト、デリバリーと利用手段を確保していたので他社ほど売上に影響は出なかったと考えられる。

▼ただ、コロナ禍の影響が薄れ、活気が戻りつつある飲食業界だが、客数が減少し続けているのが、このマクドナルドである。月次の業績報告を見ると、20年3月から前年同月比の客数はマイナス傾向が続いたが、21年3月からプラス傾向へと変化。22年2月から23年1月まではプラスを維持、順調に推移している印象だった。これが、今年の2月以降はで全ての月で客数が減少しており、6月には-5.3%を記録し、11月もー2.4%である。

▼飲食業界のアナリストは、客数減少の理由を3つあげている。1つ目は大幅な価格改定。22年9月に約6割の品目で10~30円、今年1月に約8割の品目で最大150円の値上げを行ったこと。原材料費の高騰や円安、クルーの賃金の上昇が考えられるが、商品のクオリティは変わっていない。2つ目の理由として、クーポンの魅力低下を指摘している。3つ目は、セット系メニューの層が薄くなっていることを挙げている。

▼原材料の大部分を輸入に頼っているマクドナルドは、円安の影響が大きく低価格路線を追求するには、為替レートが変わるのを待つしかなさそうだ。そこで、客単価を上げる戦略に舵を切っているように見える。客数を減らしてでも一人あたりの単価を伸ばして、業績を伸ばす戦略に向けて動いているようだ。客数減は想定の範囲内なのだろう。マクドナルド独自の「魅力的な期間限定商品ラインナップ」と「高価格と低価格の二軸化」の徹底が図られ、1~9月累計でも客単価は9.2%伸ばし、既存店昨年比も7.5%と継続してクリアしている。

2023/12/22