独自化と低価格、双方を追い求めプロフィットを・・・

2023年も残すところあと2日になった。今年は、新型コロナウイルスの5類移行により人流が回復、外部環境は好転した。しかし度重なる物価上昇による生活への影響は大きく、消費者の節約志向は徐々に高まり価格競争が激化している。その上、業態を超えた価格競争も激化、特に食品強化の姿勢を強くするDgSとは、競合状態にある食品スーパー(SM)が増えている。コロナ禍以降、SMを取り巻く外部環境は激変しているのだ。

▼外部環境が大きく変動するなか、SMの23年の対策は、商品政策面では「商品の付加価値の提供」と「価格訴求」の競い合いであった。特に、節約志向のさらなる高まりや価格競争の激化が予想されるなか、顧客離れを回避するために「価格政策」はSM各社にとって急務となっている。ただ、コスト高騰し続けるなか、これまでのようにNB商品の値下げでの戦いは、売上は確保できても収益面の維持は難しい。

▼このような状況下で、PB商品で価格訴求し、一方で高付加価値商品を開発、荒利益を確保することが競争を勝ち抜くための施策になった。結果的に商品開発や、商品調達の拡大、これらの商品を拡販するための売場づくりが深耕、最大の成果を上げているSM企業が数多く見られる。チェーン業態の本来的モデル企業の誕生を予感する年になり、この独自化の深耕策や価格政策の強化策は、新しいスタートを確認するものであった。

▼利益には、マージン(売買差益)とプロフィット(利潤・収益)がある。これまでの小売業はマージンの追求に主眼があった。多店舗展開も大量に買い付けることでマージンを増やしたのだ。一方、プロフィットだが、ひとつの例としてプロセスセンター(PC)の活用がある。PCは単に生産性を高めるだけではなく、商品設計の見直しや人気商品のリニューアル、生産数の増強などにより、売上拡大と荒利益率の改善、独自商品の開発などへと更なる発展が可能になる。市場外流通の拡大へも寄与できる。価格と価値の両軸を追求するうえで本来のチェーンメリットの追求に繋がると見ることが出来るのだ。新しい利益を追求したいものだ。

2023/12/30