今年は米国やロシア、台湾などリーダーや議会の構成を決める選挙が予定され、世界情勢に大きな影響を与える国や地域で選挙が相次ぐ「選挙イヤー」となる。今月の13日は、台湾総統選挙が行われ、米国などと関係を強化し中国を抑止しようという与党・民進党の頼清徳氏が当選を果たした。3月には、ロシア大統領選があり、11月には、米国の大統領選挙が行われる。インドネシア、メキシコそれぞれ大統領選挙も予定されている。
▼米国では予備選挙が始まっており、大統領選を戦う共和党の候補者指名争いだが、ニューハンプシャー州予備選でもトランプ前大統領が勝利したと報じられた。初戦のアイオワ州に続く連勝で、党候補の指名獲得へ前進した。国際情勢を専門とする米調査会社ユーラシア・グループは1月8日、2024年の世界の「10大リスク」を発表したが、1位に「The United States vs. itself(米国の分断)」を挙げている。
▼11月の大統領選に向けて米国内の政治的分断は悪化し、米国の民主主義がこれまでになく試される年になるとの予測をされている。国際政治学者のイアン・ブレマー氏が率いる調査会社であるユーラシア・グループは、年頭に政治や経済に大きな影響を与えそうな事象を予測するのだが、昨年の1位は「ならず者国家ロシア」とし、ウクライナ侵攻で国際社会から孤立したロシアが、欧米諸国への脅しをエスカレートさせる可能性を指摘していた。
▼この10大リスクをまとめた報告書で、米国について「どの先進民主主義国よりも機能不全。24年にはさらなる弱体化に直面する」と指摘している。「二大政党の候補は他に類を見ないほど大統領にふさわしくない。国民はどちらのリーダーも望んでいない」とも言及。米国の現状についても「制度が弱体化し、二極化が進み、民主主義は危機に瀕している」とも訴えている。日本国内も足元の政治は大揺れだ。このリスク、何とか回避して欲しいものだ。ユーラシア・グループの「2024年 10大リスク」は次の項目であった。
- 米国の分断
- 瀬戸際の中東
- ウクライナの事実上の割譲
- AIのガバナンス欠如
- ならず者国家の枢軸
- 経済回復できない中国
- 重要鉱物の争奪
- インフレの足かせ
- エルニーニョ再来
- 米国でのリスキーなビジネス
2024/01/25
