セブンイレブン・ジャパンはこの春から無人の小型コンビニエンスストアを展開するという。原則、キャッシュレス決済を活用し、レジ担当者を置かない店舗で、スマートフォン上で原則完結し運営を効率化するものになる。タワーマンションのほか、工場や研究所で撤退が相次ぐ食堂のスペースなどを出店立地と想定しているようだ。セブンイレブンの無人店舗への参入は、人手不足が続く小売業が本格的に無人化に動く転機となるかも知れない。
▼日本経済新聞によると東京都などで今春以降に本格的に無人店舗の出店を始めるとある。都内や大阪府の数カ所で実験店を運営し、関心を持つ企業約20社と交渉を始めた。当面、国内数十店体制を目指すようだ。店舗面積は約50㎡と通常店の約200㎡より四分の一程度の店になり、おにぎりやパン、チルド弁当や日用品など、最大1200アイテムと通常の約半分程度。入れたてコーヒーも備えるらしい。
▼日販で10万円以上が見込めるかが出店の目安とある。セブンの通常店舗の日販は約70万円なので規模感は把握できそうだ。店内設置のカメラやセンサーで人の動きを検知し購入商品を登録する形態もあるが、セブンは専用アプリでQRコードを読み取って入店。購入する商品のバーコードをスマホで読み取って決済する。レジに立ち寄る必要はない。小売業では人手不足が深刻化しており、省人化や生産性向上につながり、顧客の利便性も高まる。
▼米国Amazon.comが展開する「Amazon Go」などが先行している。日本でもキャッシュレス機運の高まりやコロナ禍の影響で採用企業が増えている。コンビニではファミマが21年からAIを使ったカメラシステムによる無人店をオフィスや郵便局内などに約30店舗展開している。ダイエーはNTTデータと組んでレジレス店舗を昨年開いた。ただ、万引き防止などの防犯対策や高額なシステム導入へのコスト負担は今後の課題となっている。
2024/02/08
