「第58回スーパーマーケット・トレードショー2024(SMTS 2024)」で、久しぶりにお会いできた人のひとりが、経営コンサルタント事務所を開設しているE氏だ。中小企業診断士でもあるE氏だが、小売業界誌に幾つもの執筆をしている。極めて具体的で現場感のあるレポートを掲載している。米国のWegmansの記事も多いので、立ち話ではあったが、ニューヨーク市マンハッタンの「アスタープレイス店」の様子を伝えてくれた。
▼「アスタープレイス店」はワナメーカー百貨店の跡地になる。ワナメーカー撤退の後、Kマートが25年営業してきた店舗跡への出店になる。Wegmansはこの建物の1階と地下1階に出店した。ニューヨーク市では19年10月に新規出店した「ブルックリン店」に続く2店目になる。全体では110番目のSMにあたる。「この店をSMと呼ぶのは正しくないかもしれない」といわれるように、超都市型店舗の新しい店づくりの方向性を示している。
▼従来のグロサリーストア商品は、全体の15%弱のスペースしかなく、多くの部分は、ハロッズやイータリーにあるようなフードホールのようになっており、スタッフが世界中の料理を取り揃えて提供している。デリメニューは、すぐに食べられる惣菜やレンジで温めるだけの商品が揃う。生寿司、つくり立てのサラダ、サンドイッチ、ホットサンド、スープ、ピザ、温かいアジア料理など、メインディッシュとサイドメニューを幅広く取り揃えているという。
▼生鮮部門はコンパクトながらWegmansらしく市場感に溢れ、特に魚介売場は、魚力の協力で日本の鮮魚店を再現している。週に2回、豊洲市場から空輸され、日本流のカッティング技術によって商品化している。「SAKANAYA」の屋号で日本語の幟が立てられ、商品名も日本語を併記している。毎週土曜日には、マグロの解体ショーの実演を行っている。当然だが、店頭で購入するだけでなく、「Wegmans Meal 2 GO」アプリで注文して店で受け取ったり、指定先に配達してもらったりすることもできるという。
7月のコーネル大学訪問の折には、是非とも寄ってみたい店舗だ。
2024/02/21
