ショッピングセンターの動向は・・・

GMSの動向が気になる。同じように必要商圏が大きいショッピングセンター(SC)の動きも気になる。一般社団法人日本SC協会のSC定義は、1つの単位として計画、開発、所有、管理運営される商業・サービス施設の集合体で、駐車場を備えるものをいう。その立地、規模、構成に応じて、選択の多様性、利便性、快適性、娯楽性等を提供するなど、生活者ニーズに応えるコミュニティ施設として都市機能の一翼を担うものであるとしている。

▼詳細として、小売の店舗面積が1,500㎡以上であり、キーテナントを除くテナントが10店舗以上あること。キーテナントの面積はSC全体の80%程度を超えないこと。ただし、他テナントのうち小売業の店舗面積が1500㎡以上である場合にはこの限りではない。また、テナント会等があり、広告宣伝、催事等の共同活動を行っていることとある。SCは、単に買物の施設だけでなく、市民生活を支える機能をも備えることを明示しているのがポイントだ。

▼このSC、23年に開業したのは34カ所であった。ただし、閉鎖等のSCが38カ所と開業を上回り、全国のSC総数は3,129カ所となった。総数だが18年をピークに5年連続の減少となっている。閉鎖等が増えている要因はECの台頭や競合施設の登場、高度経済成長期に建設された施設の建替えなどが要因である。23年の開業場所は、6割が大都市圏などの人口集中エリアである。東京一極集中と地方の人口減少に合わせる動きだが、個人消費を狙う以上仕方ないことだ。

▼業界誌の開業情報では、大型SCが話題に上がるが圧倒的に店舗面積1万㎡未満が多い。近隣型ショッピングセンター(NSC)が占める割合が多く、最近では、いわゆるビル下層階への小規模商業集積も増えているらしい。テナントの業種構成も物販の縮小と飲食・サービスの増加が進み、物販6、飲食2、サービス2の割合である。注目ポイントは、衣料品の低下と食カテゴリーの躍進である。1960年代からのSC運営も転換点のように思える。

2024/04/08