大型連休で豊島区に住む家族と久しぶりに会った。気を使ってか、通勤で通る道筋にライフコーポレーションの新店開店の話題を提供してくれた。3月中旬に開店した「ライフ池袋三丁目店」のことで、30階建ての新築タワーマンション1階部分を使っての都市型の店舗になる。広報資料を見ながらの情報提供をして呉れたのだが、255坪程の広さで、間口は狭く、奥に長い店舗という。ちょっと覗くと、入口近くにあるレジ周辺に、即食商品が集中しているという。
▼「都市型店舗は、若い人には好評のようだが、私たちの生活では素材系がもっと欲しいです」とも話していたので、この店の見学に出かけた。確かに、店舗商圏、およそ1km圏内は、単身者世帯多い。調べると67%が単身とのことだ。しかも20~30代が36%あるという若い世代が中心のエリアになる。即食の需要が高いと見ているのだろう、惣菜の取り扱いを強化している。
▼近隣に立教大学があることから、弁当は、和・洋・中のバリエーションに加え、ボリューム感のある肉系の弁当や健康志向の弁当なども品揃えされていた。店内手作りおにぎりやベーカリーも豊富に取り揃え、学生から生活者まで幅広い層の取り込みを狙っている。勿論、生鮮3品の品揃えも充実させている。特に鮮魚部門は、豊洲市場から直送の丸魚も扱い、併設した加工スペースで3枚おろしなどの要望にも対応している。1人用の刺し身も強化していた。
▼店舗を出ると道を挟んだ向かいに「まいばすけっと西池袋5丁目店」があった。他にも「いさみ屋」、「東武ストア」、「マルエツ」、「赤札堂」と競争環境は厳しそうだ。生活必需品は「まいばすけっと」の下をくぐるものも多く、営業時間も9時半から24時までと合わせている。品揃えの優位性に加え、価格や利便性でも「まいばすけっと」に負けない店づくりを進め、目標年商20億円の達成を目指すという。小商圏を取に行く業態革新競争をここでも見た。
2024/05/06