5月15日(水)、16日(木)の二日間、5月度講義を実施いたしました。
1コマ目は、東京大学大学院 鈴木宣弘氏による「食料・農業危機の実態と必要な経営視点と
経営展開の方向性」をテーマとした講義です。
日本の食料自給率の低さ、農業政策の在り方について様々な視点から説明頂きました。
日本の農業政策の問題点、将来的な食糧危機について各国の農業政策と比較して説明頂き、
とても考えさせられる内容でした。
メディアにも多く出演されている鈴木先生の講義は、勢いもあり引き込まれるような内容でした。
2コマ目は、有限会社フォスター 細川良範氏による
「水産業を取り巻く環境とスーパーマーケットの対応」をテーマとした講義です。
日本の水産物の食料自給率、生産額の推移、年間消費量等を説明して頂きました。
今後は高齢化の影響でマーケットが変化してくるため、それに対応した食の提案が
必要であるという説明がありました。
3コマ目は、有限会社タクト企画 代表取締役 髙野保男氏による
「オペレーション管理(L.S.P)」をテーマとした講義です。
髙野氏自身のサミット時代の経験談をお話しいただき、L.S.Pを確立した経緯を説明頂きました。
店舗運営責任者と部門運営責任者の役割の違い、グロサリー部門の効率化が生産性向上の
ポイントであること、責任者の育成方法等、実務面の話を数多くしていただきました。
作業システムの本質を様々な視点から説明頂き、とても内容の濃い講義でした。
1日目の講義終了後、サミット五反野店の店舗視察を行いました。
各々自由に視察を行い、皆さん様々な「気付き」を得た様子でした。
2日目の初めは、昨日に続きサミット五反野店で開店前作業を見学させていただきました。
バックヤードで実際のL.S.Pや作業指示書等も見させていただき、
皆さん興味津々で見学していました。サミット五反野店の皆様、ありがとうございました。
4コマ目は、サミット株式会社の椎名跣氏と赤羽義貴氏、有限会社タクト企画の髙野保男氏を
お招きし、サミット五反野店の視察後のディスカッションを行いました。
L.S.Pの実際の運用方法、短期バイト採用時のオペレーション等、様々な質問がありました。
5コマ目は、公益社団法人全国食肉学校 専務理事学校長 小原和仁氏 による
「畜産業を取り巻く環境とスーパーマーケットの対応」をテーマとした講義です。
食肉についての基礎知識や、食肉を取巻く環境について説明頂きました。
牛肉の肉質が向上していること、穀物肥育牛が4年計画で行われていることなど、
とても興味深い話がありました。
食肉に対する理解がスーパーマーケット業界では必要であることを再認識させられました。
今月は視察もあり盛りだくさんの内容となりました。
サミット様には準備の段階より大変お世話になりました。
あらためてお礼を申し上げます。
誠にありがとうございました。