Walmart、新PB商品「bettergoods」投入・・・

4月下旬との記憶だが、Walmartは、新たなPB商品「bettergoods」を投入すると発表した。これまで食品や日用品でNB商品より数割も安い「Great Value」があったが、新しいラインは、ブランド名の通り、健康に配慮した素材を使うなど高品質をうたうものになりそうだ。ただ、このラインの70%の商品は5ドル以下に抑えるとある。新たに顧客となった高所得層を引きつけ続ける施策になるのだろう。

▼Walmartの24年第1四半期(2〜4月)決算は、売上高が前年同期と比べ6%増え1615億800万ドル(1ドル155円で約25兆円)となった。米国の消費状況も「インフレ疲れ」による減速感が漂うなかでの増収はたいしたものだ。2日前に「Target」の決算を記したが、減収減益に既存店は4四半期連続のマイナスだったのとは対照的である。割安さを求めて来店し始めた高所得者層の取り込みに励んだからとの説明があった。

▼純利益は、前年の特殊要因の反動があるので3倍の51億ドル(同で約7900億円)に上った。足元の米消費は良いとは言えない指標やデータが増加している。15日発表となった4月の小売売上高(季節調整値)は前月比横ばいだった。ホーム・デポの2〜4月期決算も減収減益となったほか、スターバックスも数年ぶりに減収となった。いずれも原因はインフレ疲れとのコメントだ。消費者物価指数は落ち着きを見せてはいるが、前年同期比が3%台半ばの上昇率にあり、消費者にとっては高すぎるとの印象があるようだ。

▼結果、外食や耐久消費財などの不要不急の支出を抑える傾向が鮮明になっている。特に懸念が高まっているのは、低所得層だ。比較的所得の低い層が主な顧客のWalmartも例外でなかったが、低所得層の減退を補ったのが、中高所得層への客層の拡大という。理由は、「家庭での自炊にかかるコストと、外食で支払う価格との差の拡大」が追い風になり新たな顧客として増加しているようだ。新たなPB商品「bettergoods」は、この客層をつなぎ留めるものになるのだろう。

2024/05/26