今シーズンの日本プロ野球、中日・立浪和義、西武・松井稼頭央、楽天・今江敏晃とPL出身の監督が3人もいたが、成績はいずれも冴えず松井氏は休養を発表した。3人とも現役時代の実績はピカイチ。仲間の信頼は厚く、リーダーシップもあり、大いに期待されて監督になったのだが、現時点では3人とも合格点には程遠い。監督の選考基準という面から考察してみたいのだ。あまりにも弱い埼玉西武ライオンズへの応援歌の気持ちで・・
▼MLBのドジャースのデーブ・ロバーツ監督だが、大谷翔平が移籍してから日本メディアで取り上げる機会が増えた。16年に監督になって今年で9年目だが、この間にリーグ優勝7回、ワールドシリーズ制覇1回の当代屈指の名将と言える。NHKのMLB中継時に良く言われるが、母親が日本人で、沖縄生まれ。インディアンス、ドジャース、パドレス、ジャイアンツなどに俊足の外野手として在籍したが、成績は832試合に出て721安打23本塁打を打っただけだ。
▼この成績でも、MLB監督の中では「元有名選手」のうちなのだ。現在のMLB監督30人のうち、11人はMLBでプレーしたことはないマイナー止まりの選手だった。パドレスのマイク・シルト監督などマイナー経験さえなく、高校野球の指導者からスカウトを経て監督になっている。オールスターに出場したのは、ヤンキースのブーン監督と、ガーディアンズのヴォート監督だけ。多くは引退後、スカウトやマイナーリーグのコーチや監督を経て、能力が評価されてようやくMLBで采配を執っているという。
▼これに対し、日本のプロ野球(NPB)界は、現役時代からよく知っている有名選手ばかりだ。監督の知名度、スター性で観客を呼ぶという部分があるから仕方ないのだろうが、MLBでは、監督(Manager)は、マネジメントのプロとして雇われているのであり、客寄せは選手の役割と割り切っている部分がある。現場で頑張った社員が論功行賞的に管理職になり、経営者になるという日本的な慣習がプロ野球の世界でも出来ているのかもしれない。
選手時代の下積みが長く、選手指導に定評のあるヘッドコーチの平石洋介氏に、西武の監督代行を任せても面白かったと思う。
2024/06/13
