6月12日(水)、13日(木)の二日間、6月度講義を実施いたしました。
1コマ目は、一般社団法人日本加工食品卸協会 専務理事 時岡肯平 氏による
「食品サプライチェーンの現状と課題」をテーマとした講義です。
始めに食品サプライチェーンの現状を説明いただき、未だに食品メーカーと
食品卸が共有の電子情報で繋がっていないことが課題であるとの話がありました。
また、製配販3層における物流連携が今後大切になるとの説明があり、非常に
考えさせられる講義内容でした。
2コマ目は、学習院大学 経済学部教授 上田隆穂 氏による
「価格を巡る歴史と新しい動向」をテーマとした講義です。
始めに価格を巡る歴史的変化とプライシングの考え方、安売りを行った際の
悪影響3要素などの説明がありました。
カテゴライゼーションの考え方、ダイナミック・プライシング、パーソナル・プライシングなどの
説明もあり、非常に興味深い講義内容でした。
3コマ目は、城取フードサービス研究所 代表 城取博幸 氏による
「これからのスーパーマーケット惣菜事業」をテーマとした講義です。
海外の食品トレンド情報を写真メインに説明頂きました。
顧客に対するマーケティングの考え、アメリカのデリカ事情を説明いただいた後に、
日本の惣菜の現状と課題を取り上げ、城取先生の考える惣菜提案があり、
先生の着眼点はとても面白いものでした。
翌日の4コマ目は、株式会社良品計画 前代表取締役社長(兼)執行役員 松﨑曉 氏による
「商品開発の考え方」をテーマにした講義です。
始めに無印良品誕生の歴史を説明頂き、続いてブランディングと商品開発の考え方について詳細な説明がありました。
特に商品開発の考え方については、「生活の基本となる本当に必要なものを本当に必要なカタチで提供する」
とのお言葉があり、無印良品のブランディングと密接に関係しており大変勉強になる講義でした。
5コマ目は、専修大学 商学部教授 渡辺達朗 氏による「地域とスーパーマーケット」をテーマとした講義です。
始めに地域とスーパーマーケットの関係について説明いただき、その後に現在のスーパーマーケットにおける
SDGsの取組みを様々な事例を踏まえ説明いただきました。
食ロスについては、商品が売れ残った場合のことも考え様々な対応ができるような「仕組み作り」が大切であるとの話があり、非常に考えさせられる講義内容でした。
6コマ目は、コーネル大学RMPジャパン プログラム・ディレクター 大塚明 氏による
「スーパーマーケット新フォーマット創造」をテーマとした講義です。
これまでの講義のまとめとして、食品小売業を取り巻く環境、業態動向、
アメリカの小売業の現状について説明いただきました。
小売業の新フォーマットについては開講当初から解説がありましたが、様々な講義を受けてから
改めて説明いただくと、とても重要なテーマだと再認識しました。
来月はいよいよ最終講義です。
初旬にはアメリカコーネル大学での修了講義も実施されます。
あっという間の年間プログラムでした。
修了式まで皆さんで頑張って取り組んで参ります。