「全国スーパーマーケット協会」など三協会主催の「スーパーマーケット統計調査」5月度速報値の発表が21日にあった。「日本生活協同組合連合会・全国主要地域生協」の供給高速報値の発表も行われた。これまで値上げによる一品単価の上昇に対し、買上点数を維持することで売上高を伸長させてきた。現在も輸入品の価格上昇は続いているが、加工食品では値上げの影響が一巡し、単価上昇の勢いは失われつつある。加えて青果・畜産相場の高騰の影響もあり、節約志向の高まりによる点数減も現れ始めている。
▼これからは、客数や買上点数の動きが、業績に直接反映される可能性が高くなりそうだ。消費者の間では、節約志向がより強まっている感もあり、この6月から実施の定額減税も、その効果は実感しにくく経済効果には結び付きそうにない。加えて6月からは電気・ガス料金の補助も終了、コスト上昇と競争激化、節約志向の中にあって、どのように売上・利益を確保していくか、差別化戦略や地域コミュニティ連携、そして生産性向上に関する変革力が試されそうだ。
▼パネル270社の売上は10,357億円(前年同月比2.3%増)、既存店前年比1.5%増で前月と同じような業績であった。食品合計で2.5%増(既存店1.6%増)、生鮮3部門が2.3%増(同1.4%増)、惣菜3.3%増(同2.2%増)、日配1.5%増(同0.4%増)、一般食品3.3%増(同2.4%増)と3月までの勢いは感じられない。生鮮の3部門は青果5.0%増(同4.2%増)・水産2.0%増(同1.1%増)・畜産▲0.5%(同▲1.4%)と畜産が苦戦している。日生協(生協数64組合)は2,407億円(同1.0%増)であり、店舗供給高が2.6%増、宅配が0.6%(うち個配2.1%増)という結果であった。
▼同時に「景気動向調査」も発表されたが、5月の中核店舗における景気判断Diffusion Index(DI)の「現状」は、44.6(前月から▲0.8)に、「先行き」は41.9(同▲1.5)と小幅な下落であるが、前月に続いて低位での推移となり、先行きへの不安を示す結果となっている。売上高DIが小幅に下落、収益DIは前月水準で推移した。生鮮品仕入原価DIと食品仕入原価DIは引き続き高水準を維持、客単価DIは小幅に下落、来客数DIは小幅ながらプラスとなった。為替影響で輸入肉が高騰、牛肉の需要が低迷する畜産DIは低位継続、プラス圏での推移を続けてきた水産DIが久々にマイナス圏となった。相場が高止まりする青果、行楽需要も堅調な惣菜は、高いプラス圏を維持した。
2024/06/23
