小売業各社の5月は、業態間や企業間でのバラつきがあるが概ね順調に推移している。前年実績面でのハードルの高さもクリアしている。気温は、上旬のGWや下旬は高く、衣料品、服飾雑貨など夏物商品の動きが良い。外出需要に関連した商品も良好。食品は減速感があるが、曜日配列の影響であり、2極化傾向も変わっていない。広域商圏の大型店には減速感がある。インバウンド需要は更に伸長し、単月で過去最高を記録した企業が多い。
▼百貨店は5月も好調で4月を上回る高伸長となった。インバウンド需要が牽引、株高などによる資産効果もあり国内顧客向けも良好で、ラグジュアリーブランドなどの高額品、化粧品が引き続き好調。衣料品、服飾雑貨は気温上昇に伴い、夏物商品が好調。母の日商戦も良好であった。GMSは商圏が広い大型店を中心に小幅減速した。SMは、基調は変わっていない。GMS、SMとも食品は節約志向が強まるなかで、PBや EDLP型の商品が伸びている。青果の相場高の押し上げ要因は継続している。
▼CVSは、セブン-イレブンで小幅マイナスが続いているが基調の変化はない。外出需要を取り込み客数は小幅改善、客単価は小幅悪化した。新商品、差別化商品は好調で、タバコはアイコスの新商品などが寄与している。DrS各社の既存店は、物販は順調、調剤は曜日影響で好調であった。化粧品は引き続き良好で季節商品も伸びている。食品は値上げ等が寄与し順調。インバウンド需要は引き続き貢献している。外食企業の既存店は前月と同程度、小幅のプラス傾向が継続した。低価格を訴求する企業の力強さが目立った。
▼数値の羅列になるが、SM業界、5月の主な企業各社の業績は次の通りである。
◎アークス:既存店2.3%(客数▲1.2%・客単価3.5%)、全店3.1% ◎アクシアルリテイリング:既存店0.5%(客数1.1%・客単価▲0.7%)、全店3.8% ◎いなげや:既存店0.4%(客数0.6%・客単価▲0.2%)、全店▲0.2% ◎オークワ:既存店▲1.2%(客数▲1.3%・客単価0.1%)、全店▲1.9% ◎関西スーパー:既存店▲3.1%、全店▲4.0% ◎ダイイチ:既存店1.3%、全店5.4% ◎バローHD:既存店5.1%(客数2.0%・客単価3.0%)、全店6.1% ◎ハローズ:既存店3.7%(客数3.1%・客単価0.6%)、全店6.1% ◎ベルク:既存店6.0%(客数4.6%・客単価1.4%)、全店10.9% ◎マックスバリュ東海:既存店0.4%(客数1.1%・客単価▲0.7%)、全店1.5% ◎ヤオコー:既存店6.0%(客数4.0%・客単価1.8%)、全店9.2% ◎ヤマザワ:既存店▲0.8%(客数2.2%・客単価▲2.6%)、全店0.6% ◎ユニバース:既存店2.1%、全店 4.5% ◎U.S.M.H:既存店▲0.7%、全店▲0.5% ・マルエツ:既存店1.9%(客数2.1%・客単価▲0.2%)、全店2.0% ・カスミ:既存店▲4.0%、全店▲3.5% ・マックスバリュ関東:既存店▲1.3%、全店▲2.7% ◎ヨークベニマル:既存店0.9%(客数0.0%・客単価0.9%)、全店1.8% ◎ライフコーポレーション:既存店2.1%(客数 1.6%・客単価0.5%)、全店3.5% ◎リテールパートナーズ:既存店3.1%(客数2.7%・客単価0.4%)、全店5.8%
2024/06/29
