価値観にブレのない素晴らしい企業・・・

サミット(株)には、コーネル大学RMPジャパンの講義でも大変お世話になっている。サミットは、~事業ビジョン「サミットが日本のスーパーマーケットを楽しくする」に向かって~を打ち立てているが、このビジョンは、社員がサミットで働くことを『幸せ』と感じ、お客様がサミットの店に来店されることを『幸せ』と感じ、お取引先様がサミットとお付き合い頂くことを『幸せ』と感じ、すべての関係者の皆様に喜んで頂いている状態を表わしているという。

▼店舗見学をさせて頂いた折にも感じたが、どのような考えで経営するかの“柱”があり、全てがその考え方に基づいて展開されている。価値観にブレのない良い企業のひとつだ。未上場であるも、業績を公表し利害関係者と情報共有を取り続ける姿勢も清々しい。24年3月期連結業績は、営業収益が3489億円(同8.1%増)、営業利益が60億円(同18.6%増)、経常利益が60億円(同20.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が40億円(同3.9%増)と増収・2桁の増益で好決算であった。

▼3カ年中計の2年目の今期は、MD強化を引き続き進めるほか、中計の重要テーマである「聖域なきコスト削減」を推進するとある。これまで仕込んできたDXの諸施策を駆使しながら一層のコストセーブを推し進める考えのようだ。秋にはグロッサリーで自動発注を開始、またAIによる値下げの最適化が全店に拡大するほか、特売計画も店舗負担が減らせるやり方が実装できる段階となる予定。コスト高環境の中にあって、確実な利益創出に挑むことのようだ。

▼人事・教育制度の見直しも始まっており、社員一人一人の個性ややりがいに、これまで以上に寄り添う人事制度を作るとし、人事業務を遂行する部門と、能力開発を支援する部門とに切り分けて組織改編している。教育のあり方も、「共育(ともはぐ)」の考え方を提唱し、新しい体制づくりを進めている。ネットスーパーは前期末6店に拡大。既に黒字化している店舗も出ているので、今期は毎月1店ずつ増やしていく方針という。体制も店舗にネットスーパー部門を新設、店長が管轄していくという。中計最終年度に向けてのギアアップが図られているのだ。

2024/07/11