コーネル大学RMPジャパンの修了研修は、本日15日に帰国予定である。8日から今日までの日程で訪米したのだが、この欄は出発前に記したものを掲載させて頂いた。日本には家族を始めとして友人、職場の人達への「お土産」を用意するという文化がある。何度かこのコースを一緒させて頂いたが、米国ならではのお土産を購入するのは、研修旅行とは言え懸案の一つになる。きっと今年もそうであったと思う。1ドル161円となれば、なおの事だ。
▼トレーダージョーズでは、入店と同時にキャンバス生地のエコバッグ購入で列が出来る。今年あたりは旬が過ぎた感じがしないでもないのだが、どうだろう。ここでしか買えないキャンディ類などの食品は豊富で安い、ただ食品のお土産はかさ張ってしまう。衣料品ならと思うのだが、90年代以降、米国製を探すのは困難になった。American Apparel & Footwear Associationによれば、22年に米国内で販売された衣料品のうち米国製は3%未満という。
▼米国流通コンサルタントの後藤文俊氏が、ブログでこの「お土産」について綴っていた。Walmartは4日、スーパーセンターなど1,700店で「AMERICAN MADE」とプリントしたカラーTシャツの販売を開始したとある。勿論、話題は観光客のお土産品のとしてではない。正真正銘の「MADE IN USA」で12.98ドル、コットン100%という。アパレル企業のスタートアップ「American Giant」と提携して生産したもの。大量購入で50ドル前後もする米国製Tシャツを13ドル以下で販売しているという事実だ。
▼American Giant社の創業者は、50年代に軍隊から支給されていた父親のU.S.NAVYスウェットシャツからヒントを得たという。シンプルで丈夫な製品に感銘を受けて会社を立ち上げた。そして、原料の調達から紡績、製造、販売まで全てを米国内でのみにこだわった。オンラインと移動販売だけでコストを最低限までに抑え、製品自体の質を最大限に高めていった。結果、高品質なコスパ製品として口コミが広がったという。メンバーの中には、この米国製TシャツをWalmart見学時に購入している(する)かも知れない。
2024/07/15