第12期生、修了研修から帰国・・・

5年ぶりにニューヨーク州イサカ市にあるCornell大学を訪問、第12期の修了研修を終了して15日に帰国した。コーネル大学RMPジャパンの母体である「Food Industry Management」のプログラムが展開されており、これまでとは違った意味で高揚する気持ちのなか、キャンパスを闊歩することが出来た。何度も書くようだが、「学ぶとは、こういうこと」が体感できる環境がそこにある。学び直す機会が与えられるのなら、挑戦したい。

▼久し振りに見る小売業の現場も激変している。日本とは違い、限定した商圏の中での勝ち残るためには、「得意部門の最大強化を図る」ことにある。そして、「新しい得意部門を創造する」ことに繋げるのだ。これが新しい客層を獲得することに繋がっている。10年以上イサカ市を訪問し、定点観測的に同じ店舗を見て来たが、店舗の変化以上に、客層の変化に驚く。「便利」を武器に客層が拡大されており、これらの企業業績は良い。

▼勿論、「ローコスト経営の徹底」も進んでいる。既存の業務プロセスを見直し、次々と変更されている。訪問したイサカ市のウェグマンズは、営業を続けながらの大改装の真っ最中であったが、グロサリー部門では、通路幅を拡大して最新のモデルに転換中だ。完成度の高い店舗だっただけに、参加メンバーに見て貰う上では、少し残念であったが、完成を待ちたい。13期メンバーが尋ねる時が楽しみである。

▼ローコスト経営に関しては、品揃えの強弱、単品管理の徹底と改廃、経費の見直しは勿論だがそれへの徹底が大事だ。なにより組織運営の在り方、コミュニケーションや教育の考え方が大きく変化している。現場を活性化させ、部門経営の導入を図るという考え方が拡大している。何年も前からだが、Walmartは事業部門を「チーム」と位置づけ、リーダーとメンバーという横の関係で組織を運営、アソシエーツが互いに対等な立場で、現場を維持、改革している。

2024/07/18