ヤオコー、グローサラントに再挑戦・・・

9月6日、ヤオコー久喜吉羽(よしば)店(埼玉県久喜市吉羽421・JR宇都宮線・東武伊勢崎線「久喜」駅より徒歩20分)が、自社開発のNSC(近隣型ショッピングセンター)核テナントとして約900坪の売場面積で開店した。幹線道路沿いにあり、車でのアクセスは良好。駐車台数270台、品揃SKU数は16,810(生鮮1050、グロサリー15,400、デリカ360)で、初年度年商目標27億円、社員25名、パート社員175名である。

▼ヤオコーにとって過去最大の売場面積を駆使しての売場づくりに挑戦しているが、話題は、グローサラントの「YAOKO Deli&Café」を設置したことあるようだ。グローサラントは、「狭山店」の改装(1998年)時、「川越南古谷店」の大規模改装時(2017年)に挑戦した。本格的なバイオーダーのものは、川越南古谷店時であったが、作業スペースの確保やオペレーションなどの面で課題があり、結果的には撤退している。

▼久喜吉羽店では、その反省を生かし十分な調理スペースを確保したほか、出来立てだからこそおいしさをより感じてもらえる商品を選定、外食店とも勝負できる自信があるという。ベーシックな商品のおいしさをお客さまに知ってもらうツールの1つと考えてもおり、客数増につなげたいようだ。また、オープンキッチン内には、ローラー式ベルトコンベアを導入、惣菜ニーズの高まりに応える必要がある中、1~2割の製造量アップを実現している。

▼グローサラントでの提供メニューだが、オペレーションを考慮しつつ、店内で販売している商品を使ったものを時間帯別に提供。ベーカリーの名物商品である「ロイヤルブレッド」を使用した「厚切りトースト」(300円)などのモーニングセット、総菜の売れ筋「手仕込みロースかつ」を使った定食(637円)や「かつ重」(546円)などの提供である。周辺の道路の延伸などで商圏拡大が見込めることから40億円以上を目指していると思われる。

2024/10/07