コーネル大学RMPジャパン13期の開講記念セミナーが、本日(15日)、東京で催される。『Drivers of Change Shaping the Food Industry:食品業界を形作る変化の推進力』と題し、Challenges and Opportunities(課題と機会)、Trendsについてコーネル大学の教授等の講演が開催される。食の状況、文化、社会動向に関する全体像、変化の社会的要因、経済的要因、政治的要因などの分析、特にテクノロジーの小売業への影響は気になる。
▼この記念講演を含めて全60コマの講義+米国研修がキックオフされる。この欄でも記述したが、単なる参加者ではなく常に当事者意識を持ち、自分事に置き換えて学ぶことが大事になる。それには、解決すべき課題を念頭において学ぶこと、学んだ新たな知識を応用する勇気を持つ、一緒に受講するメンバーを理解し、誰からも学ぶ姿勢を持つこと。学び、考えたことは、どこで何に活用するかを想定することを一緒に行うことが大事になる。
▼学びには、現場できっちり仕事をこなすためのものと、これらの組織行動を司るためのものがある。コーネル大学RMPジャパンのプログラムは後者だ。パソコンが普及し始めた頃、「OSは何を使用しているか」、そのOS上で「どんなアプリケーションを稼働させるつもりか」などの会話が飛び交ったが、学びも主に現場を担う従業員へのものか、従業員に学びの必要性を説き、学びを行動に反映させ、成果を生み出すためのものかに分かれるのだ。
▼経営幹部に求められる学びはOSとしての学びになる。社員たちが、学びを生かすと成果が上ることを知り、自ら新しい学びを求めるようになる。このサイクルを回すきっかけとなる学びに是非して頂きたい。限られた時間数ではあるが、このプログラムは、OSとしての学びを提供することを目的とし、カリキュラムもそのように設計されている。経営を行う組織と個人に対して、実学として実践に資する知識と考え方を取得することを願うものだ。
2024/10/15