
目玉になるテレビ。43インチのFHDスマートテレビが98ドル。88ドルとあるのは32インチ。後藤氏のホームページより
ブラックフライデーの米国の状況が伝えられてきた。在米30年の米国流通コンサルタントの後藤文俊氏のレポートによると、「高止まりする食品インフレに金利高による家賃の上昇もあり消費者の財布の紐は固く、実店舗への客足は昨年以上に重いとの印象だ」とある。オンライン等で先にセールを始めている大手チェーンストアも、リアル店舗での年末商戦の幕開けを告げるイベントでもあるのだが、過去のような状況ではなかったようだ。
▼日本でも多くの小売店がセール展開しているが、本来11月の第4木曜日が感謝祭であり、その翌日は多くの労働者が体調不良などと偽って欠勤するために工場が計画通りに稼働できなくなる日として、ブラックフライデーと呼んだようだ。この日に感謝祭の在庫一掃セールを開始する日になっている。早朝や深夜0時から開店する店も多く、買い物客が殺到して小売店が繁盛することで知られ、1年で最も売り上げを見込める日とされている。
▼8,000人以上を対象にしたNRF(全米小売業協会)調査によると感謝祭日からサイバーマンデー(感謝祭後の次の月曜日)までの客数は1億8,340万人と推定。過去最高記録となった昨年の1億8,200万人を超え、コロナ禍前も上回るとある。過去最高の650ドルをこの5日間で費やすと予想しており、これは昨年より15%も増加しているのだ。特に年収5万ドル未満または20万ドルを超える層、若いZ世代の買い物客が増加傾向にある。
▼早朝からの実店舗での買い物は避ける傾向にあり、オンラインでの買い物に移行やセールを前倒しで需要分散し、営業時間も短縮化に向かっているという。以前は殺到するお客に押し倒された従業員が命を落とす事件もあった程、店内では山積みされたセール品に体当たりするように群がるお客を見たと言うが、今年はオープン直後も客数が増えることもなく閑散としており、ショッピングカートの商品も数が減っているという。流通コンサルタントとして視察するのは、今年で最後になるかもしれないと後藤氏はレポートしている。オムニチャネル化し、ネットスーパーが進む中では、リアル店舗の客足は低調となるようだ。
2024/12/07
