
Hannaford「ニスカユナ」店 ファサード
コーネル大学RMPジャパンでの修了研修でコーネル大学のあるニューヨーク州イサカ市を訪ねるのだが、その折に必ず店舗見学を実施しお世話になる企業がいくつかある。そのひとつに「Hannaford」がある。日本の業界誌で取り上げられることは少ないのだが、とても良い食品スーパーだ。今回、『ダイヤモンドチェーンストア』誌のなかで「特集 米国最強スーパーマーケット」が組まれ、有力リージョナルSMとしてリテイルストラジストの平山幸江氏が記している。
▼「Wegmans」、「H・E・B Grocery」、「Publix」などは、よく紙面をにぎわしているが、Hannafordはあまり載らないので、いつもお世話になっていることもあるので記してみたい。創業は1883年。米国最北東部に位置するメイン州の港湾都市ポートランドで、アーサー・ハナフォード氏が小さな青果店を開業したのが始まりだ。創業140年の歴史を持ち米小売では最古に近い企業だ。売上高が42億ドル(約6300億円1ドル=150円)だ。
▼現在は、「Ahold Delhaize」傘下にあり米北部5州で180店舗超を展開する企業だ。同じくデレーズ傘下には、「Stop & Shop」「The Giants Company」、「Food Lion」などがあり、Food Lionが米国の南東部、Hannafordが北東部をカバーする布陣となっている。Hannafordは、傘下のSM企業のなかでも手堅い成長を続けている。「全国スーパーマーケット協会」とも親しく、店舗見学時は、細かい数字など含め情報提供をして呉れる。
▼近年の業績動向では、Ahold Delhaizeの米国部門は売上高が減少傾向だが、Hannafordは16年以降、売上高を伸ばし続けており、23年以降は北東部から徐々に南下するかたちで年間数店舗を出店、既存店改装にも力を入れている。改装店では、セルフレジの導入、ファーマシー部門の拡張、オーガニック商品の拡大、店舗在庫のオンライン販売を新たに開始し、今年7月に訪問したニスカユナ市の店舗でもカーブサイドピックアップが盛んであった。(つづく)
