「新規事業開発」がコーネル大学RMPジャパン13期の修了論文のテーマになっている。ケーススタディとして与えられた企業(企業名・株式会社 相馬)で、受講生はこの企業で入社5年目、執行役員 事業戦略プロジェクト担当部長に就いており、新しい視点で我が社を分析、経営革新のための新規事業提案をするものだ。言わば大学の卒業論文のゼミの位置づけで今月も講義があり、相馬の企業分析がメインになる。
▼ここ数年、「イノベーション」とか「第三の柱」といった言葉を聞くことが多い。小売業に限らず様々な企業で新規事業創出に向けた取り組みが積極的になっているようだ。ただし、企業内の新規事業は難しいように感じられる。成功例を日曜のTV番組(TBS系)「がっちりマンデー」の中で、笑いながら楽しくお金儲け情報を提供している。3月には、スケッチャーズ「スリップ・インズ」の誕生秘話も紹介されていた。アィディアは無限のようだ。
▼番組を観ていて感じるのは、社内リソースは充分であったとしても、突破すべき意思決定(者)の層、関わる人の数、考慮すべき観点など企業内での新規事業開発は、スタートアップとは違った難しさがあるということだ。当然ながら新規事業は不確実性の塊であり、「試してみないとわからない」とも表現できる世界になる。いかに世に出して試す機会を創造できるかが、新規事業を成功させる唯一のカギになるのだ。
▼社内の意思決定を得ることなくして、世に出て試す機会は与えられないので、事業開発において「意思決定の突破」は大きなハードルのひとつになる。実際に試す機会を得ることなく埋もれていくアイデアが山のように存在するようだ。ポイントは、企業として向き合うべき問題やビジネスチャンスを把握し、その課題を解決するアイデアを発想、事業構想(ビジネスモデル)を創り上げることだが、ビジネスモデルが社内を説得のポイントになるのだ。
2024/12/15
