「Kroger」と「Albertsons」合併問題が決着・・・

2022年10月に発表され世界中が驚いた米国の食品スーパーの「Kroger」と「Albertsons」合併問題が決着した。計画発表から2年2カ月を経た12月11日、両社は合併計画を打ち切ったと報じた。合併が実現すれば、総額250億ドルに及ぶ大規模プロジェクトだったが頓挫することとなった。米国スーパーマーケットランキングの1位と2位の合併劇であったので信じられない気持ちと上手く行かないと思いながら結論が出るのを待っていた。

▼Krogerの2024年1月期決算は、売上高1500億3900万ドル(1ドル150円換算・22兆5059億円)、前年比1.2%増。営業利益30億9600万ドル(4644億円)25.0%減。純利益21億6400万ドル(3246億円)3.6%減。Albertsonsは、営業収益792億3770万ドル(11兆8857億円)、2.0%増。営業利益20億6890万ドル(3103億円)、10.3%減、純利益12億9600万ドル(1944億円)で14.4%減。ともに増収減益である。

▼合併すれば店舗数がおよそ5,000店で年間売上高約2,000億ドル、従業員数が70万人超のメガ・スーパーマーケットチェーンが誕生するとしたのだ。合併すると、価格が上昇して消費者に不利益を与える恐れがあるという懸念から、これまで米連邦取引委員会(FTC)、8つの州および首都ワシントンがそれぞれ合併差し止め訴訟を起していた。12月10日には、オレゴン州ポートランドの連邦地裁とワシントン州シアトルの州裁判所がFTCの主張を認め、合併差し止めを命じる判決を下した。

▼これを受け翌11日にAlbertsonsは合併買収を破棄、「FTCから承認を得るための最大限の努力を怠り、あらゆる措置を講じなかった」として、Krogerに対して6億ドルの契約違約金と損害賠償を求める訴えを起こしたとある。Kroger側は「根拠のない無意味な訴訟」だという主張を発表。法廷で争う構えを示している。大型合併は計画自体が白紙になるどころか、泥沼の愛憎劇のような食品スーパー業界で汚点を残すことになったようだ。

2024/12/18