小生、趣味は何も無く、音楽も無知でダメなのだが、有名アーティストの公演には興味があり、これまでにも何度か足を運んだことがある。そんな体験の中にエリック・クラプトンの日本武道館公演もあるが、この世界的ギタリスト、エリック・クラプトンの来日公演が決まった。25年4月に6日間、日本武道館でまた開催されることになったのだ。クラプトンは1945年生まれ。80歳を迎えての公演になり6日間で約5万4000人の動員を見込むとある。
▼クラプトンは1974年以降、数年おきに来日公演を開催し武道館のステージに立ってきた。来春の公演(6日間)で累計108回になるという。たまたま「日経クロストレンド」電子版の「小林直樹の『データの玉手箱』」でこの話題を取り上げていた。興味を引いたのは、クラプトンの来日公演の話題より、武道館公演のS席チケット価格の推移を追った内容があったからだ。モノの値段が上がる中、25年4月の武道館S席は2万5000円という。
▼ロック界の大御所なのだから高額なのは当然なのだが、価格よりも、前回の23年の時に比べ値上げ幅が5000円もアップ(2年で25%増)している事に驚く。チケットの高騰感は、前回も同じであり、23年の公演は19年以来4年ぶりであったが、その時も5000円アップ(4年で33.3%増)していたのだ。合わせると6年で1万5000円から2万5000円へ、1万円のアップしている。結成50周年を迎えた「THE ALFEE」の武道館公演(24年12月23、24日)は8800円なのにだ。
▼新型コロナウイルスの影響、円安の進行で海外アーティストの出演料や公演費用が上昇、スタッフや機材の移動コストが上昇、国内滞在費の高騰などの影響があるからだろう。もっとも東京ディズニーランド入園料も大人1枚7900~1万900円(開園当時入園料1日券3900円)と、入園日によっては1万円を超える金額になっている。「ディズニー・プレミアアクセス」や園内での食事を考えると手軽なレジャーだったはずのコンサートやテーマパークも、高価な娯楽に変わってしまったようだ。
2024/12/19