年末年始商戦の結果、昨年12月の成績結果を各社が公表し始めた。年末年始は、最高の曜日回りで休暇が取りやすく、客数増につながり好調企業が多かった。ただ、お歳暮商戦は縮小傾向にあったようだ。天候要因もプラスで気温低下により食品含めた冬物商戦に好影響を与えた。23年の各協会数値(既存店)は、スーパーマーケット協会2.2%増(生鮮2.3%増、惣菜3.0%増、日配3.5%増、一般食品2.8%増)、チェーンストア協会1.7%増、百貨店協会5.4%増、フランチャイズチェーン協会(CVS)4.2%増と前年比バーは高かった。
▼百貨店の動向だが、インバウンド需要が好調のうえ国内客も堅調であった。インバウンドは円安基調も追い風となり、年末年始休暇に伴い客数が伸長、特に12月後半の伸びが高かった。インバウンドの客数は32~50%程度増加し、客単価は小幅下落もしくは前年並みという。売上の大半を占める国内客の売上も堅調が継続している。大手4社の既存店5.4~8.7%増であった。国内顧客売上が2.1~5.8%増、インバウンドが27.3~45.5%増であった。
▼初売りも各社ともに良好な模様。J フロント、高島屋、H2Oリテイリングは、年始の営業開始を1日遅らせた。Jフロントは初売り3日間で比較した場合の累計売上高が前年同期比19.7%増で推移。髙島屋とH2O リテイリングは5日までの累計売上高は前年並みとのこと。高島屋の3日の売上高は前年2日との比較で20%増。5日までの累計売上高(25年3日~5日(3日間)と24年月2日~5日(4日間)比較で前年並みとのことになる。
▼各業態の個別企業動向(既存店、*は全店)だが、① 百貨店:大丸松坂屋*7.8%増、三越伊勢丹*8.1%増、高島屋*8.4%増、松屋*6.5%増、阪急阪神*8.7%増、② スーパー:ヤオコー6.9%増、平和堂3.2%増、オークワ1.6%増、アクシアルリテイル5.4%増、ダイイチ1.5%増、③ ドラッグストア:ゲンキー4.6%増、薬王堂5.3%増、アオキ7.0%増、サンドラッグ3.8%増、④ 外食:ロイヤルHD1.4%増、ゼンショーHD16.7%増、サイゼリヤ16.4%増、リンガーハット10.5%増、松屋18.0%増、吉野家7.0%増、王将F7.5%増と好調企業が多かった。
2025/01/11