財務・会計の理解の1冊として・・・

コーネル大学RMPジャパンの1月の講義であった「ファイナンス」に関して、理解を深めようとしても壁に当たるようで幾つかのサブテキストのようなものを配布した。どの科目も同じなのだが、知ったことをどうアクションに繋げていくかが大事なのだ。逆に言えば、ビジネスの現場で大切なのはアクションに結び付く分析なり、提案ができること、それを実現することになる。ファイナンスは道具にしかすぎないので使いこなすことにある。

▼企業経営を金銭面から見るという意味では、アカウンティングも重要だ。ここで、ファイナンスとアカウンティングの違いについて見ておきたい。密接に関わりあって不可分のものという事が前提だが、アカウンティングは、経営状況を適切な数値によって記述、評価することが目的になるが、ファイナンスでは、将来にわたって企業価値を効果的に高めていくためにおカネの調達や配分を考えるのが主な目的になる。

▼アカウンティングは、基本的には期間を定めてその中での活動を記録し、決算時での状況を記述して行くが、ファイナンスでは、1年ごとのキャッシュフローを見つつも、何年にもわたって投資効果が続く限り考慮していく。アカウンティングは、会計基準が定められており、それに則って処理することが求められる。一方ファイナンスは、基本理論こそ世界共通だが、唯一客観的な正解はなく、当事者が一定の前提を置いて評価していくことが多い。

▼『もし高校野球の女子マネジャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』というベストセラーがあったが、推薦したい書籍も、ファイナンスの知識をわかりやすく解説したビジネス小説で『女子高生社長、ファイナンスを学ぶ がけっぷち経営奮闘記』だ。残念ながらKindle版でしか購読できないが、財務・会計の理解の1冊として読んで見たら面白いと思う。2時間程度で読め、良くまとまっている書籍だ。

2025/02/04